不法滞在した外国人はどうなるか③
△△署のインフォメーションカウンターにて
「エレベーターで3階へどうぞ」
「行っちゃっていいんですか?」
「ええどうぞ」
確かこんなやり取りをして、当然私は少しドキドキしながら初めて警察署のエレベーターのボタンを押したのでした
3階に着くと1階のよくある警察署の雰囲気とは打って変わって、まるで雑居ビルの中のようです
少し長い廊下を歩くと突き当りに頑丈そうなドアが
その横には小窓があり、部屋の中に制服の警察官2人の姿が見えます
私に気付くと1人の警察官が小窓を開けてくれました
用件を告げると、用紙に私の名前や住所を記入するよう言われたので記入しました
面会できる時間は決まっていてそれ以外の時間はできないとか
「〇日の〇時からは本人の健康診断があるので面会はできません」
とかそういうことを言われた記憶があります
あと差し入れは「一日〇度」までとか、差し入れできるものできないものなど色々細かく決まっているようでした
こうやってnoteに書くと分かっていたら何もかも帳面につけて残しておいたのに
詳細を正確に書けないことが残念でなりません
A夫婦の着替えを預けるべく私は持ってきた紙袋を手渡しました
女性の警察官が対応してくれます
一緒に中身を確認します
スウェットパンツのウエスト部分に入っている紐は持ち込み禁止
女性警察官「引き抜いてもいいですか?」
私「お願いします」
人の物なのに勝手にそんな、許可しちゃっていいのだろうか
そんなことを気にしている場合じゃないのに小心者の私
次に女性警察官が手に取ったのはA氏の妻の下着、〇ラジャーです
女性警察官「これは・・・。これ自体が持ち込めないんですよ」
ということなので持って帰ります
買った時のままのしまむ〇の靴下は女性警察官がハサミだったかカッターだったかでまとめて居るプラスチックを切ったりパッケージの厚紙を外したりしてすぐ履ける状態にしてくれました
面会するために「待合室」で待つように言われ、私は待合室に入りました
ほどなくしてスーツの男性が入室
A夫婦の弁護士でした
柔らかな笑顔で挨拶をして私に名刺をくださいました
弁護士の先生はすぐに警察官に呼ばれ、待合室を出ていきました
次に入ってきたのはセブンイ〇ブンのユニフォームを着た男性
手には見慣れたオレンジ色の店内用買い物カゴを持っています
中にいくつかのお弁当が入っています
これもしかしてA夫婦が食べるやつ
待合室に警察官が入室、セブンイ〇ブンのユニフォームを着た男性と金銭の受け渡しをしています
あっなんか、この場でこうやってやるんだ・・・へぇ・・・
セブンイ〇ブンのお弁当は美味しいからいいよね
なんて思ったりなんかしているうちに
呼ばれました
いよいよA夫婦と面会です
つづく