3/19 横暴編集長の編集会議
「横暴編集長」とは上下二種の本のタイトルを組み合わせ、架空の本のタイトルを作っていって投票で採用を決めるというカードゲーム(?)です。
これを悪友どもとたまにやるのですが、各人タイトルを発表した後どんな本なのか解説を入れることにしています。説得力のある内容をでっち上げるトーク力が必要です。
今回の採用作品はこちら。順に解説を入れていきましょう。*マークのやつだけ私の作品です。
「何かがでてこーい」
絵本です。不思議な穴だか道具だかを使って、男の子が何かを引っ張り出しますが、本当に欲しいものではなかったため次に行く、というのをページごとにやっていきます。最後に本当に欲しかったものに気づきます。
「ニンジャキャッチャー」
主人公は忍者の末裔かつ、野球部でキャッチャーをやっています。先祖代々伝わる忍者の技で野球でも大活躍…!とはいかず、例えば分身の術を使ってもピッチャーはどこに球を投げていいかわからず、暴投になってしまったりと、全く忍者の能力を生かせません。そんなドタバタコメディです。
解釈2では、毎号様々な罠を紹介していくシリーズものの雑誌「○○キャッチャー」の、忍者捕獲用罠の回です。ごく真面目に対忍者用どんでん返し落とし穴などの解説をしていきます。
「ぐりとアレックス」
ねずみのぐりとヤンキースのアレックス・ロドリゲスが一緒に森の中で料理をしたりする絵本です。
「仁義なき魔法のランプ」*
こすると魔神が出てきて願いを叶えてくれるという魔法のランプをめぐって、暴力団が血で血を洗う抗争を繰り広げるヤクザ小説です。暗殺裏切り銃撃戦などがメインのため魔神は出てきません。ラストシーンは一人残った瀕死の組員がやっと手に入れたランプをこすりながら、血の跡がべったりとついて終わります。
「モヒカン族のダイエット」*
年頃の女性が少なくなってしまったモヒカン族の男性たちが、隣の部族の女性たちとの婚活に挑みます。ところが太っている方がハンサムとされているモヒカン族と違い、相手の部族はスリムな男性を求めています。かくしてモヒカン族の男性たちは、数々の失敗を繰り返しながら今までやったことのないダイエットに挑む…というノンフィクションです。
「モチモチの雪風」*
神林長平先生本人による「戦闘妖精雪風」のパロディギャグ小説で、原作ではAI搭載の戦闘機であった雪風が、モチモチボディになっています。「敵は海賊 猫たちの饗宴」のラジェンドラみたいなやつだと思います。
「四百二十連敗40人の盗賊」*
40人からなる盗賊団は、大金持ちになるために日々盗賊行為を試みますが、どこか抜けている彼らはいつも失敗ばかり。四百二十連敗中で、盗賊団の家計はメンバーのバイトによって支えられています。抜けているので普通に働けばいいことには気づいていません。毎回彼らとは別の巨悪の企てが、彼らのちょっとした行為により彼らの知らないところで解決されているのが見所です。
「ちょっと今から三国志」*
女子中学生の主人公がひょんなことから三国志時代にタイムスリップしてしまい、現代と三国志時代を行き来しながら学校生活に武将との交流に大忙し。犬夜叉みたいなやつです。女性向けゲーム化されます。
「春期限定という名の春」
春の何々フェア、みたいな春期限定という概念から見た春というものみたいななんかビジネス解説書です。よくわかりません。
解釈2では、後ろの「春」は恋愛方面の春を指します。春の間だけ恋人、みたいな約束をした高校生男女の春がいつ終わるのかみたいなやつでしょう。よくわかりません。
「鬼平恋がしたい!」
鬼平犯科帳シリーズのスピンオフで、奥さんがいない世界線の鬼平が婚活に奮闘するドタバタコメディです。すっげー真面目な顔で部下に合コンを手配してもらったり、やっといい人を見つけたと思ったら犯人だったりで毎回うまくいきません。
「二人で始める三人組」
幸せだけれど不器用な新婚夫婦が、子作り子育てに奮闘するハートフルほのぼのエッセイです。
「延長戦にさらば」
とあるマイナーなスポーツには「引き分け」の概念がなく、試合時間が数十時間に及ぶこともあったため人気がありませんでした。このスポーツに「引き分け」を導入して普及を図ろうとする有志たちの奮闘を描くドキュメンタリーです。当然古参ファンとかが反対してなんとか説得するみたいなやつがあります。最後は試合中初めて「引き分け!」と宣告するシーンで終わります。