矢面、正面に立つ
期待をしていなかったマテリアルワールド箱。マインドゲーム箱も買ってないし聴いてもいない私ですが、やっぱり横浜アリーナでのGive Me Loveに涙を流した私としては、ということで購入。
到着前にサブスクで聴いて、感激。特に、The Light That Had Lighted The WorldとThe Day the World Gets 'Roundのアウトテイクを聴いた時は、なぜか私、感極まりまして。
The Light That Had Lighted The Worldのピアノの美しさとジョージのボーカルとの調和、そしてThe Day the World Gets 'Roundではジョージ本人の気持ちがどんどん曲に入っていく。こんなジョージのボーカルって聴いたことないわ。
賛同しない人もいるかもしれませんが、ジョージはAll Things Must Passまでは矢面にも、また正面にも立つことなくいいポジションだったと思います。だからこそ、才能を開花でき、さらに逆説的だけどいい曲をストックできてソロ活動がいきなりスタート出来たんだと。
でも、もうバングラディシュはとってもストレスで荷が重かったんでしょう。バングラの翌日にThe Day the World Gets 'Roundを書き上げた時の彼の気持ちは、高揚感ももちろんあったんでしょうが、安堵感とか疲労感もあったんだと思います。
1年以上経って、The Day the World Gets 'Roundのレコーディング。アウトテイクでは、薄くGary Wrightのオルガンが入っているのかな、それをバックに多分ジョージが12弦ギターも手に弾き語っています。やっぱり、書き上げた時の気持ちがよぎったのでしょう。私はそう思います。