見出し画像

深夜特急に乗って ポール・マッカートニーの歩き方(1) 序章

ポールの追っかけも、ビートルズのコレクションも、会社勤めも、競争社会で生き抜くのもお腹いっぱいの状態でした。ポールの追っかけは1990年から、ビートルズのコレクションは1982年から、会社勤めは1994年から、競争社会に入ったのは、どうだろうか、小学校5年くらいだから1979年からでしょうか。

お腹いっぱいでも、ポールはライブをするし、ビートルズのレコもキリがないし、会社には行かなければならないし、競争の結果も気になるしということでちっとも気が休まることはありません。

でも、4年前にビートルズのゴールドパーラフォンステレオを手に入れたこと、2023年のポールのオーストラリアツアーには興味がわかなかったこと、会社での評価がほとんど気にならなくなったこと、あと1年で役職定年という段階になったこと、役職定年になってもまあ、なんとか生活していけるだろうということ、少しこれからやっていこうということが浮かんできたこと、そういったこともあり、現世で縛られたきたことから自由になりつつもありました。

そんな中、2024年の6月にポールのヨーロッパツアーが噂されます。パリで観たいかな、そんなふうに思っていましたが、12月の下旬の日程を知り、ただならぬものを感じます。
マンチェスターとロンドン、しかも6日間で4公演という近年ではあり得ないほどの詰め方。もしやこれが最後かもしれない。そして、自身のポールのライブ参戦回数は97。もう100はないだろうと考えていましたが、ここで100回にして自らピリオドを打とう。

迷いはありませんでした。

まずは、日程が分かった時点で、ライブのチケットの心配よりも会場側のホテルの抑えをします。その時点でも少し遅いのですが、シェリーが亡くなった後、日程をリークする手段がほとんどない状況です。ライブのチケットが発売されてからでは会場側のホテルを安くとることは非常に困難です。同時に、持っているマイルで、複数の航空券を予約します。マイルでの航空券のキャンセル料は3000円ちょっと。躊躇なく抑えます。

ここまでやっておいて、マンチェスター、ロンドン公演チケット発売前日にパリ、マドリード公演のチケットで予行練習(決済寸前まで実施)しておきます。

そんな感じで、翌日のチケット発売日を迎えるのであります。


いいなと思ったら応援しよう!