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Living In The .....

パティの話
ご本尊系で会ったことない人は、パティ、ダニー、モーリン、ジョン。で、縁あってパティのトークショーに顔を出しました。
Living In The Material Worldの内ジャケにサインもらおうと思いましたが、やめました。理由は後ほど。

開場直後、トークショーのナビゲーターのピーターバラカンさんが本当に熱心に一枚一枚写真を観ていました。30分、いやもっとだったと思います。おそらくですが、初日のトークショーがいまひとつパティと噛み合ってなかったと聴いていたので、だからかと思います。

トークショーの内容は、パティ自身のモデルとしてのキャリアについて、あと、クラプトンとの結婚直前の話、そしてクラプトンと離婚する時にジョージに相談に行った時の話は、すごくイキイキというか、とっても話したいことなんだろうと思いました。

一方で、クラッカーボックスパレスに閉じこもっていた時代の話はどことなく表情は暗かったし、マハリシ、インドあたりも積極的じゃない感じしました。The Foolの絵画の前のモデルとしての仕事を見て、クラッカーボックスパレスに住む前まではガンガン仕事してたことを知り、まあ、辛くてあまり思い出したくないことは、まあサラッと流したいのだろうと。

パティ撮影の写真で、ドアップいい表情だったのは浮気相手のロニーだけで、あとは自分が全身の被写体となっていたことが多いからか、景色と人物、もしくは全身の写真が多いのにも気が付きました。

それと、ポールの話、リンゴの話もしなかったです。

推測邪測ですが、なんか寂しげなジョージとの結婚生活の中で、瞑想に心ひかれ、ジョージも巻き込むも、ジョージ本人がマハリシ、インドにハマり、小さなキンファウンスの白い平屋の家も、サイケに模様替えになりと、そのうち馬鹿でかいクラッカーボックスパレスに引越し、仕事もやめて一人でそこに居た時にレコーディングに来た人たちを写真に撮ったものにサインかあ、という気分には私はなれませんでした。

印象に残った写真は、1968年のベッドで考え事をして寝転んでいるジョージ。彼女の写真では珍しく人の表情がよく分かるもので、スライドに映ってた注釈には、私のみた最後のclam。ミュージシャンとしてコレからもやって行くか、ビジネスマンとしてコレからやって行くか。

バラカンさん、パティの本を読んで来たらしく、パティはAppleでのビートルズメンバーの仕事ぶりを長ズボンを履いた子どもと書いていたそうだ。パティは今まで全てマネジメントしてもらい音楽だけやっていれば良いから、ブライアンエプスタインが死んで変わってしまった的なことを言っていました。そのあたりからジョージとのすれ違いが始まったのかな。でも、あのジョージのぼんやりと考え事をしている写真は、彼女しか撮れない写真だわ。

その時どんな感情であろうと、カメラの前では求められる表情をする仕事のトップスターだった彼女。ミュージシャンとして無心に、子どものようにギターを弾いてたジョージとエリックと過ごした時間が彼女にとっては良かったのかと思いました。

あと一つだけ。雪の中にいるジョージ(1970年だと思いますが)。この写真を彼女が撮った時、逆にジョージが撮った写真が今回の写真展のポスターで使われていました。この写真についてパティが解説した時は表情が明るかったです。

もう私は、物質世界から心離れましたので、写真集を買いませんでした。


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