【非エンジニアでも簡単】LINEにStripe決済を実現する方法
Googleスプレッドシートをデータベースに、Stripe × GASというとっつきやすい開発ツールでLINEで単品決済できる機能の実装方法です!
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スプレッドシートは1つですが、Apps Script は2つ作成していきます。
LINE bot 作成用のプログラム
スプレッドシートを新規作成したら、上のメニューバーの「拡張機能」から「Apps Script」を作成してください。
日本語で使用している方は、デフォルトで「コード.gs」というファイルがあると思います。3行デフォルトで書かれていると思いますが全て削除してください。その代わり、下記のプログラムを貼り付けてください。
動画内で使用したスプレッドシートをコピーして使用しても大丈夫です!
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1HYQVu2ZYBZOSXidYYtFoVMefme7fCJkZ1QtukwC9LIw/copy
コード.gs
function doPost(e){
let data = JSON.parse(e.postData.contents); // LINE から来た json データを JavaScript のオブジェクトに変換する
let events = data.events;
for(let i = 0; i < events.length; i++){
let event = events[i];
if(event.type == 'message'){
if(event.message.type == 'text'){ // 受信したのが普通のテキストメッセージだったとき
let translatedText = LanguageApp.translate(event.message.text, 'ja', 'en');
translatedText += "\n\nPlease buy my product.\nhttps://liff.line.me/**********-********"
// 送信するデータをオブジェクトとして作成する
let contents = {
replyToken: event.replyToken,
messages: [{ type: 'text', text: translatedText }],
};
reply(contents); // 下で説明
}
}
}
}
function reply(contents){
let channelAccessToken = "********************";
let replyUrl = "https://api.line.me/v2/bot/message/reply"; // LINE にデータを送り返すときに使う URL
let options = {
method: 'post',
contentType: 'application/json',
headers: {
Authorization: 'Bearer ' + channelAccessToken
},
payload: JSON.stringify(contents) // 送るデータを JSON 形式に変換する
};
UrlFetchApp.fetch(replyUrl, options);
}
「Google Apps Script で LINE Bot を作成する」という記事のスクリプトを参考に、プログラムを作成しました。
LINE Developers で LINE Bot 作成
ログインしたら、まずはプロバイダーを作成し、新規チャネル「Messaging API」を作成します。
チャネルを作成したら、「Messaging API設定」の一番下にある「チャネルアクセストークン」を発行して、プログラムの22行目に定義してください。
そうしましたら、画面右上の青いボタン「デプロイ」から「新しいデプロイ」を選択します。歯車マークが左上にあるので、そのボタンをクリック。「ウェブアプリ」を選択。アクセスできるユーザーは「全員」にして、右下の青いボタン「デプロイ」を押します。
「アクセスを承認」が聞かれるので、承認してください。
ウェブアプリのURLが発行できたらコピーして、LINE Developers のページのチャネルアクセストークンを発行した少し上の方に「Webhook設定」があると思います。
Webhook URLを設定して、Webhookの利用は「オン(緑色)」にしてください。QRコードをLINEに読み込み、日本語を送ったら英語で返事がくれば成功です。
ストライプ決済のプログラム
Googleドライブからしたら、「新規」の「その他」から「Google Apps Script」を選択してください。
デフォルトの「コード.gs」とは別に、HTMLファイル「index.html」を作成して、それぞれ下記のプログラムを貼り付けてください。
コード.gs
const SHEET_URL = "https://docs.google.com/spreadsheets/d/*********/edit";
const SHEET = SpreadsheetApp.openByUrl(SHEET_URL).getSheetByName("商品A")
const LINE_ACCESS_TOKEN = "*********";
const LINE_PUSH_URL = "https://api.line.me/v2/bot/message/push"; // LINEユーザー個別に送る
function doGet() {
const STRIPE_PUBLISH_KEY = "pk_*********";
const html = HtmlService.createTemplateFromFile('index');
html.url = ScriptApp.getService().getUrl();
html.email = Session.getActiveUser().getEmail();
html.STRIPE_PUBLISH_KEY = STRIPE_PUBLISH_KEY;
return html.evaluate();
}
// Stripeでの決済処理
function doPost(e) {
const STRIPE_SECRET_KEY = "sk_*********";
const stripeToken = e.parameter.stripeToken;
const stripeEmail = e.parameter.stripeEmail;
const line_id = e.parameter.line_id;
const date = Utilities.formatDate(new Date(), "JST", "yyyy/MM/dd HH:mm:ss");
UrlFetchApp.fetch("https://api.stripe.com/v1/charges", {
'method' : 'post',
'payload' : {
'amount': "2980",
'currency': "JPY",
'description': "商品Aを購入",
'source': stripeToken
},
'headers' : {'Authorization' : " Basic " + Utilities.base64Encode(STRIPE_SECRET_KEY + ':')}
});
// スプレッドシートにデータを保存
SHEET.appendRow([line_id, stripeEmail, date]);
const htmlOutput = `${stripeEmail} での購入が完了しました。`;
sendPushMessage(line_id, htmlOutput, LINE_ACCESS_TOKEN);
return HtmlService.createHtmlOutput(htmlOutput)
}
function sendPushMessage(to, pushText, line_token) {
const postData = {
"to" : to,
"messages" : [
{
"type" : "text",
"text" : pushText
}
]
};
return postMessage(postData, line_token, LINE_PUSH_URL);
}
function postMessage(postData, line_token, api_url) {
const headers = {
"Content-Type" : "application/json; charset=UTF-8",
"Authorization" : `Bearer ${line_token}`
};
const options = {
"method" : "POST",
"headers" : headers,
"payload" : JSON.stringify(postData)
};
return UrlFetchApp.fetch(api_url, options);
}
1行目の SHEET_URL は、スプレッドシートのURLをそのまま貼り付けてください。
2行目に「商品A」というシートと紐づけようとしているので、スプレッドシートに「商品A」というシートを作ってください。シートを作成したら、A列1行目には「LINE ID」、B列1行目には「メールアドレス」、C列1行目には「購入日時」としておいてください。
3行目の LINE_ACCESS_TOKEN は、LINE DevelopersのMessaging API設定で発行したチャネルアクセストークンを貼り付けてください。
最後に、8行目に「公開可能キー」、18行目に「シークレットキー」をつけたいので、下記リンクから発行して貼り付けてください。
テスト環境:https://dashboard.stripe.com/test/apikeys
本番環境:https://dashboard.stripe.com/apikeys
index.html
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<base target="_top">
<script type="text/javascript" src="https://js.stripe.com/v3/"></script>
<title>Stripe Checkout Test</title>
</head>
<body>
<p>ようこそ!</p>
<form action="<?= url ?>" method="POST">
<script
src = "https://checkout.stripe.com/checkout.js"
data-key = "<?= STRIPE_PUBLISH_KEY ?>"
class = "stripe-button"
data-amount = "2980"
data-email = "<?= email?>"
data-currency = "JPY"
data-name = "商品Aを買う"
data-description = "商品Aを購入できます"
data-image = "https://stripe.com/img/documentation/checkout/marketplace.png"
data-locale = "ja"
data-label="購入する"
>
</script>
<input type="hidden" name="line_id" value="*********" />
</form>
</body>
</html>
index.html は一点だけ変更点があります。
26行目に、仮で開発者自身のLINE IDを貼り付けて、まずは動作確認テストしてみましょう。LINE Developers のページを再度開いて、「チャネル基本設定」の一番下に「あなたのユーザーID」というのがあります。そちらをコピーして、value の中に貼り付けてください。
ここまでできたらもう一度、こちらでも画面右上の青いボタン「デプロイ」から「新しいデプロイ」を選択します。歯車マークが左上にあるので、そのボタンをクリック。「ウェブアプリ」を選択。アクセスできるユーザーは「全員」にして、右下の青いボタン「デプロイ」を押します。
また「アクセスを承認」が聞かれるので、承認してください。
発行されたウェブアプリのURLをコピーして、ブラウザに貼り付けて決済してみてください。テスト決済のクレジットカード番号は「4242 4242 4242 4242」です。
スプレッドシートの「商品A」に1行追加され、LINEでもメールアドレス付きで「購入が完了しました」とメッセージが来ていれば成功です。ここまでだけでも、色々とできそうでワクワクしますよね!
LIFFでLINEユーザーID取得
LINE Developers のページに戻り、同じプロバイダー内で新しいチャネル「LINEログイン」を選択します。
「Messaging API」のチャネル作成時と同じように、必要事項を入力して作成が完了したら、「LIFF」からLIFFアプリを追加します。
LINEログインのチャネル作成後、まだ「開発中」となっていると思うので、「公開」をクリックして「公開済み」に変更してください。これで、開発者以外のLINEユーザーIDが取得できます。
「LIFF」からLIFFアプリの追加をします。エンドポイントURLは一旦なんでも大丈夫なので、グーグルのURLにでもしておいてください。
ここまでできれば、LIFFのIDが発行されていると思います。
LINE bot 作成用のGAS一部修正
9行目の **********-******** の部分を、LIFFのIDに変更してください。
これでもう一度デプロイしなおすのですが、今回は「新しいデプロイ」ではなく「デプロイを管理」を選択してください。
次にポップアップが出てくるので、右上の鉛筆マークをクリックして「新バージョン」としてデプロイします。こうすることで、Webhook URL を変えずにデプロイし直すことができます。めっちゃ便利!
これで、LINEにメッセージを送ってみましょう。そうすると、LIFFのURLが現れます。クリックして、グーグルのページに飛べば成功です。
index.html を別で作成
下記URLのGitHubを開き、緑色の「Code」からダウンロードしてもOKですし、index.html をローカル環境(ご自身のパソコンの中)に作成して、下記のプログラムをコピーしてもOKです。
https://github.com/TakayukiNJ/YouTubeStripeCheckoutTest/
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<base target="_top">
<script type="text/javascript" src="https://js.stripe.com/v3/"></script>
<title>Stripe Checkout Test</title>
</head>
<body>
<p>ようこそ!</p>
<form action="********" method="POST">
<script
src = "https://checkout.stripe.com/checkout.js"
data-key = "pk_********"
class = "stripe-button"
data-amount = "2980"
data-currency = "JPY"
data-name = "商品Aを買う"
data-description = "商品Aを購入できます"
data-image = "https://stripe.com/img/documentation/checkout/marketplace.png"
data-locale = "ja"
data-label="購入する"
>
</script>
</form>
</body>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.4.1.min.js"></script>
<script src="https://static.line-scdn.net/liff/edge/2.1/sdk.js"></script>
<script>
liff.init({
liffId: "********-********"
}).catch((err) => {
console.log(err);
});
liff.ready.then(() => {
if (!liff.isLoggedIn()) {
liff.login();
}
const idToken = liff.getDecodedIDToken();
const userId = idToken.sub;
$('form').append(`<input type="hidden" name="line_id" value="${userId}" />`);
})
</script>
</html>
変更箇所は、3つ。
まず、11行目の action のところは、ストライプ決済のプログラムでデプロイした時のウェブアプリのURLを貼り付けてください。
次に、14行目の data-key は、Stripeの「公開可能キー」を貼り付けてください。
テスト環境:https://dashboard.stripe.com/test/apikeys
本番環境:https://dashboard.stripe.com/apikeys
さいご、31行目の liffId は、「LINEログイン」チャネルで発行したLIFFのIDを貼り付けてください。
これで、index.html を世の中に公開して、URLを貼り付けてください。動画内では GitHub Pages で公開してますが、「公開可能キー」も見れる状態で公開されててちょっとカッコ悪いので、Firebase のホスティング機能とか使うと、無料だし良いかもしれません。そのやり方は、別の動画で解説しているので、よければご参考までに下記に貼っておきます。
※Webページを公開するやり方は無限にあるのでお好きなやり方でどうぞ!
Webページが公開できたら、LINE Developers のページに戻り、LIFFのURLをGoogleではなく、公開したURLに書き換えてください。
これでLINEからもう一度LIFFのURLを開き、決済ができて、スプレッドシートにも購入履歴が取得でき、LINEにも購入完了の通知が来れば成功です。
お疲れ様でした!
注意点
動画内では解説していませんでしたが、今回はLINEのプッシュメッセージを使っています。無料枠のプッシュメッセージは、月に200通までしか送ることができないので、ここだけ注意が必要です。お気をつけください!
さいごに(宣伝)
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