スキージャンプを生で見てみたい
死ぬまでにやってみたいこと。
スキージャンプを生で見てみたい。
これがいちばん早く叶えられるはずだ。なんてったって札幌にはシャンツェがあって、ワールドカップだって開催されるのだから。
以前の職場に頻繁にジャンプ観戦に出掛ける人がいて、それはそれはもう迫力満点だ、と話していた。その影響もあってか、生で見てみたいと思うようになった。せっかくシャンツェがある街に住んでいるのだし。
ではなぜ今まで行っていないのか。
答えはちゃんとある。寒いからだ。ジャンプ観戦は、半端なく寒い。
ワタクシは道産子だ。道産子なら寒さには強いのではないか、と思う人もいるだろう。確かに、全国区で比較すれば強いだろう。
しかし、もう一度言う。
ジャンプ観戦は、とても寒いのだ。
第一に、競技場は屋外だ。しかも山にある。
第二に、観客はほとんど動けない。
第三に、競技は厳冬期に開催される。
厳冬期の札幌は、真冬日が当たり前。晴れていても、気温は終日氷点下だ。その中で、もちろん暖房などない屋外に立ったまま、遠くのジャンプ台のスタート地点をひたすら見つめ首だけ動かす。
しかも、当日は晴れとは限らない。雪が降り風もあるかもしれない。そんな場所に立ちっぱなしは当たり前に寒い。
そして、ニコライ宮殿(拙宅のこと)から大倉山競技場までが遠い。公共交通機関で1時間半前後掛かる。市内の移動なのに。札幌市内および近郊間の移動が1時間半というのは、ロコ感覚では「遠いところ」になる。首都圏とは移動の感覚が全く違う。
特に、冬季の1時間半の移動はつらい。
なぜつらいか。
第一に、積雪シーズンに入ると、バスが時刻表通りに動かない(地下鉄のみの移動で1時間半掛かることはあり得ない)。JRもそうだ(私鉄の路線は存在しない)。
第二に、交通機関の暖房が効きすぎている。ジャンプ観戦に照準を合わせた防寒スタイルでバスや地下鉄に乗ると、暑すぎて途中で気持ちが悪くなること請け合いだ(乗り物や建物内が暖かいので、札幌人には薄着が多い)。
しかし、そんなことは全てわかっているにもかかわらず、一度は見てみたい。生のスキージャンプを。
遠いだの移動時間が計算できないだの寒いだの暑いだの、たくさん文句を言っているが、見てみたい。見に行ってみたい。
なんてわがまま言い放題なのか。つまるところは、めんどうくさいだけではないか。
「めんどうくさい」というのは、何につけても「やる気」の敵だ。今後は、少しずつこの「めんどうくさい」を退治していきたいものだ。
そして、来シーズンこそ、スキージャンプを見に行くぞ。有観客で競技会が開催されますように。
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