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「あけましておめでとうございます」って恥ずかしくて言えないんだけど分からん?

新年一発目に研究室の人とか知り合いに会うと「あけましておめでとうございます」って言われる。当然だよね。こっちも向こうも日本人なんだから。
でも俺はこれが恥ずかしくて言えないんだけど、分からん?

年が明けて一発目に顔を合わせた時点で互いに「俺たちは今から”あけましておめでとうございます”って言うんだろうなー」ってどちらも思ってて、その期待された通りの文言と一言一句同じセリフをわざわざ言うってのが恥ずかしい。

なんのオリジナリティもなく伝統的にこの国に住む全ての人間が何兆回と言ってきたセリフを言うだけの数秒の時間。もちろん挨拶の重要性は俺も理解している。普段から毎日、その日初めて顔を合わす人間には「おはようございます」と言うようにしている。でも普通の挨拶なら一瞬で終わるし、「おはようございます」ももはや「お」と「す」を発音するだけで伝わるわけだからかかる時間は0.3秒くらいでいける。それに対して「明けましておめでとうございます」は文字数が長いし、普段の挨拶に比べて格式高くて重要な挨拶(とされている)からきちんと発音しなければならず、どうしても2秒弱くらいかかってしまう。さらに言えば普段の挨拶は通りすがりにサラッと済ませられるけど、「あけましておめでとうございます」は体を向かい合わせてきちんとお辞儀して言う必要がある(そういう空気感がある)ので、そう言うことを考慮すると2秒以上かかってしまう。
とにかく俺は『相手も自分もこれから何を言うか一言一句わかっていて、それを交わすだけの時間』が恥ずかしくてしょうがない。期待された通りの行動をするのが屈辱にも似た羞恥を俺に味合わせる。
さらに言うと「明けましておめでとうございます」の後の「今年もよろしくお願いします」の部分を言うか言わないかみたいな逡巡というか空気の読み合いみたいになるのも恥ずい。

ちょっと違うかもだけど似たような感じで言うと「ハッピバースデートゥーユー」の歌も恥ずかしくて歌えない。前半の「ハッピバースデートゥーユー♪ x2」のあたりはまだギリ大丈夫なんだけどその後の「ハッピバースデー ディア〇〇〜♪」のあたりが本当に恥ずかしい。特に「〇〇」のとこ。ここに祝われる相手の名前を入れるわけだけど、みんなアドリブで入れるから名字を言うか名前を言うかでバラバラになったり、目上の人だから「さん」みたいな敬称を入れないといけなくなって文字数が足りずに早口になったりする時とか恥ずかしくて死にそうになる。ここを楽しそうに歌える奴ほんと信じられない。たまに場の空気というかテンポを崩さないために早口で歌う時とかあるけど、そういうのもさらに恥ずかしさを倍増させる。

とにかく俺は「全員の頭の中にこれから何を言うかがバレていて、それをその通り発声するだけの時間」や「それなのにタイミングやセリフが合わずに変な空気になってしまう瞬間」が恥ずかしくて耐えられない。
いや社会不適合者やん。

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