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ボルダリングに行き始めた
ボルダリングに行き始めて半年くらい経つ。
最初は暇だったから近所のボルダリングジムに体験で行ってみたのがきっかけ。そしたら思った以上に楽しくて割と続いている。
ボルダリングはただ漠然と壁をのぼるわけじゃなくて、決まりというかルールがある。それは同じ色の石(ホールド)だけを使って頂上の石に両手で触れればクリア、というシンプルなもの。それでも色々難易度があって、さらに同じ難易度の中でも傾斜やコースの特徴など様々なタイプがある。垂直な壁を登るコース、自分に向かって傾いた屋根のような壁に逆さになって張り付いて登るコース、中にはホールドから別のホールドに向かってモモンガのように飛んで移ることを要求されるアクロバティックなコースもある。
俺が通ってるのは秋葉原にある都内最大クラスの広さを誇るジムで、四階建てでコースの種類もたくさんあるから飽きることがない。しかもコースは何ヶ月かに一回ペースで更新されるので、いつ行っても新鮮な気持ちで楽しめる。
俺にとってボルダリングの最も素晴らしい点は一人でできるってことなんだ。一人で挑んで一人で完結するだけの競技で、数人で行けばその分安くなるわけでもないので誰かと予定を合わせて行く必要もない。もちろんジムを見渡せば誰かと来てる人は多いが、一人の人も多いので気にならない。
あくまで自分との戦いで、結果も責任も悔しさも全部自分一人が背負うだけなのが心地いい。俺はまだ四級で苦戦してるようなビギナーだけど、何度も挑戦して登れるようになった瞬間は自分の成長を実感できて楽しい。登り方を変えれば簡単にクリアできるようになることもあるし、それは単純に筋力の増加によって果たされることもある。目の前の壁を登るだけの競技なのに、その壁に自分の思考や努力が刻まれていく感じがする。
勿論通う目的の大部分は運動習慣のためである。単純な筋トレは退屈だし、一つひとつの筋肉を順番に鍛えて行くのは俺の感覚では効率が悪い感じがして飽きてしまう。勿論スポーツ選手にとっては重要なことなんだろうけど、単純に健康のためにやってるような一般人にとってマシンを使った筋トレは大分遠回りな感じがしてしまう。
その点ボルダリングは全身運動なのでそう言った体づくりにもってこいな気がする。体幹とか腕とか背中とか基本全部筋肉痛になり得る。まあ握力とか指の力へのウェイトが他の筋肉より大きい気はするけど、全身運動であることに変わりはない。
それに筋トレよりはスポーツなのでゲーム性があって楽しいから続けやすい。ひたすらウェイトの負荷の数字を上げるだけの競技は俺にとっては正直飽きる。戦略とか難易度とかあった方が楽しいというのは共通認識だろう。
なんならもう少し早くハマってサークルにでも入っとけばよかったなって後悔している。けどやっぱり基本一人で完結する競技だからあまり群れても仕方ない気もする。勿論誰かと行けば教えてもらうこともできるだろうけど、それは知り合いでなくとも上手い人の登り方を観察してれば済むことだし。
なんなら一人で登ってるとたまに知らない人に話しかけられることとかあるんだけど、ぶっちゃけ気まずい。俺はコミュ力が終わってるので「この課題難しいですよね」とか話しかけられても「そうっすね」としか返せない。あとなんか人に見られてると恥ずかしくて上手く力を発揮できない。
やっぱ一人の競技だな。