アイレベルからキャラクターと背景を描く方法
イラストや漫画を描くときに、キャラクターと背景が出てくるコマがあった場合、背景から先に描くか、キャラクターから先に描くか、どちらが正解なのでしょうか。
その答えは…描く場面によって違います!!!
そして背景から描くにしろ、キャラクターから描くにしろ、大事なのはアイレベルを決めて描くことです!!!
そもそもアイレベルって・・・?
アイレベルとはコマを写しているカメラの視線の高さになります。
…と言われてもわかりづらいと思うのでアイレベルについては
・アイレベル上にあるものは同じ高さになる
・消失点(背景の線を伸ばした時に重なる点)はアイレベル上に打つ
・アイレベルより上にあるものは下から見た構図(あおり)に、下にあるものは上から見た構図(俯瞰)になる
…ということだけ覚えておきましょう。
アイレベルの求め方
アイレベルの求め方としては
背景から求める場合は、まずラフを描いて、背景の線を伸ばした先に消失点を取り、その高さのところでまっすぐ横にアイレベルを取ります。
2人以上のキャラから求める場合は、キャラ同士が同じ高さになるところ、例えば下の絵だと左の男子の腰の高の位置くらいが他のキャラが同じ身長だった場合大体同じ高さになりそうなので、この位置にアイレベルをひきます。
そして、アイレベル上に消失点を定め、(アイレベル上ならどこでも大丈夫です)そこに向けて背景の線を引いていきます。
この絵は1点透視(消失点が一つしかない)の絵なので、横の線は真横に、縦の線はその線と垂直に描いていきます。
アイレベル上にあるものの高さは同じ
アイレベル上にあるものの高さは同じになります。キャラクターがどこにいようとそれは変わりません。
画面の奥にいようと、前にいようと、左にいようと右にいようとです。
これは背景に関してもそうで、例えば今回のコマだとアイレベルが腰のあたりにあるため、左の窓はそれより上に、木や建物の二階はそれよりだいぶ上にきます。
アイレベルより上にあるものはあおり、下にあるものは俯瞰の構図になる。
アイレベルより上にあるものは下から見た構図(あおり)になります。
また、上にいけばいくほど、下が見える範囲は広くなります。
それはキャラクターにも言えることで、襟や顔、髪型なども下からみた構図になります。
アイレベルより下にあるものは上から見た構図(俯瞰)になります。
また、下にいけばいくほど、上が見える範囲は広くなります。それはキャラクターにも言えることで、裾や袖、靴などは上からみた構図になります。
アイレベルから決めた方が結局は一番早い
背景の中にキャラクターがいる絵を描くときに、何も決めずキャラクターから描きたくなってしまう人が多いと思うのですが、アイレベルを求めずにキャラクターを描くと、気付かないうちに違和感のある絵が生まれがちです。
背景だけでなく、キャラクターもアイレベルによって見え方が変わってくるためです。
特に、煽りや俯瞰の構図が出てくる画面が多い漫画だと違和感が出やすいです。
なんとなくでいいのでアイレベルを意識して描く習慣をつけましょう。
ま・と・め❤︎
・アイレベル上にあるものの高さは一緒
・消失点はアイレベル上にうつ
・アイレベルより上はあおり、下は俯瞰の構図になる(それは背景だけでなくキャラクターも一緒)
…以上、今回はアイレベルを決めてキャラと背景を描く方法をまとめました!
次回は『ちょっとの工夫で背景をいい感じに見せる方法』を解説していきます!
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ここまで読んで下さりありがとうございました!!
今後も
・有名漫画家のもとで学んだ背景の知識
・広告漫画の描き方
・独立の仕方
・商業誌と広告漫画の違い
・ここまでの歩み
…などなどを余すことなく記事にしていく予定です!!
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