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漫画の話『HELLSING』~飛び散る血、破綻したプロット、最高の絵~

さて、漫画の話をしましょう。保険の話なんてつまんないしね。

今日紹介する漫画は、私が好きな漫画を聞かれたら必ず上げる作品の一つ、『HELLSING』です!作者は平野耕太という人で、漫画好きには結構有名だけど一般的な知名度は「誰それ?」ぐらいの立ち位置の人。

2巻表紙、右が主人公のアーカード、左がヒロインのセラス・ヴィクトリア

あらすじ

この『HELLSING』という作品のざっとしたあらすじは、イギリスの王立国教騎士団なる、モンスターと戦う怪しげな組織に所属する吸血鬼アーカードが、ナチの残党の吸血鬼軍団と戦うという、もう字面だけで凄いバカみたいな感じで最高なものになっています。

ナチですよ?そりゃあ敵に決まってますよね!手塚治虫の『三つ目がとおる』でもそうだったし。そこにさらに吸血鬼軍団、そして狼男とかまで出る!細かい整合性など無視して、作者が好きなものをパンパンに詰め込んだような、最高の話になっています

アーカードの主人、インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング(長すぎる…)

血!血!血!

話も最高なんですが、更にいいのは絵なんです。私の持論では漫画に大切なものに、エロ・グロ・ナンセンスという三つの要素がありますが、すべて満点。演出として必要かどうかなど関係なく、大量に飛び散る血、明らかにおかしいプロット(側近の重要キャラがずっと前から裏切ってたとか無理ありすぎる)、狂ったデッサン(身体のバランスすぐおかしくなるし、左右も間違えすぎでは…)。

これでもかと飛び散る血!血!血!

そしてそれらの疑問をねじ伏せる圧倒的迫力の絵。さらに男女問わず裸はもちろん、肌すらほとんど出ないのに、迸るエロティシズム。例えば…

主人公アーカード(下)とライバルのアンデルセン(上)の殴り合い

どうです?この迫力。オッサンが殴り合って鼻血と胃液をぶちまけているシーンなのに、このカッコよさとセクシーさ。

ちなみにこの作者の平野耕太、デビューは成人向け漫画雑誌の『COMICパピポ』で、バリバリ成人向けの漫画(簡単に言うとエロ漫画)です。その後もエロ漫画をそこそこ描いていますが、残念ながら今ではほとんど絶版。当時から妙に気合の入ったナチスの軍人を描いてたり。ちょっと変な作家でした。

実はこの『HELLSING』という作品も、成人向け漫画雑誌の『COMIC快楽天』に載った読み切り(もちろんエロ漫画)が元になってるんですが、この辺の過去は無かったことになってるのか、なってないのか、ちょっと微妙な感じですが、ともかくエロに関しては専門家と言えるでしょう。ちなみに私は単行本化していない作品含めて、すべて持ってます!(羨ましいと思ってくれる人いるのだろうか?)

主人公アーカード(カッコいい!)

まとめ

暴力!血!血!セクシー!銃!暴力!血!といった感じの漫画で、吸血鬼、B級ホラー、ガンアクション等が好きな人には間違いなくオススメできます!!…ああ、TVアニメ版もあるのですが、駄作…オブラートに包んで言うとクソなので見なくていいです。OVA版はまあ…そこそこ。

作者の平野耕太は現在『ドリフターズ』という色んな時代の英雄が異世界に転生して戦う(どっかで聞いた設定だな)漫画を描いてるんですが、休載ばっかで遅々として進んでません。完結まで死なない事を心から祈っています。

本日の漫画紹介でした!


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