第297回 為替介入の話①
はじめに
先日、政府・日銀が為替介入をしました。3兆円ぐらいの大規模な円買い介入を行ったと言われています。1998年頃に円買い介入が行われて以来だそうです。考えてみれば私が社会人になってから為替介入と言えば円高を抑えるための円売り介入でした。その頃読んだ解説などを踏まえて少しお話を書きたいと思います。ただ、私は為替の専門家ではないので、そんなこともあるんだ程度にお読みください。その辺の解説とは違った見方ができるかもしれません。
為替介入
私が知っている為替介入の話は円売り介入です。おそらくその時の話も使えると思いますので引き続きお読みください。
基本的には為替介入は表に出ません。なぜかと言えば、政府・日銀が介入するということは相手国と相談をしなくてはいけません。当たり前ですよね。今日本は円安で物価が上がって困った、困ったって言っています。逆に言えばアメリカからすれば日本から安く仕入れることができて良いわけです(現実はそんな簡単な話ではないですけどね)。片方が損している場合もう片方は得している場合が多いです。そうするとうちが損しているから、損しないようにするからねと為替介入した場合、いやいや、うちの利益が減ってしまうじゃないか。と言うふうになりますから、話をしても理解が得られにくいです。今回はアメリカから理解を得られたようなので発表がありました。
昔の話をすると為替を見ているとそれほど大規模ではなかったので1円ぐらい不自然な動きをすると、あっ、為替介入したなというのがわかりました。そうすると夕方のニュースで為替介入したと思われますと言うのが流れました。だから、基本的には公然の秘密として行われていました。
しかし、私が初めて為替介入したと政治家から聞いたのが民主党時代の大臣の言葉だったと思います。その時、あ、言っちゃった。それ言っちゃっていいの?と専門家でもない私ですら思いました。興味のある方は「民主党政権 為替介入」で検索するといろいろ出てきますので興味がある方は検索してお読みください。民主党政権のダメなところの一つにこういう過去の合意したもの(為替の動きは市場に任せる)がわかってなかったんですよね。だから、いつも発言をしたあとに火消しをしていたイメージがあります。
まとめ
少し調子に乗って書いてしまって文章量が多くなったので次回に少し回します。次回も良ければお読みください。
この文章が誰かの役に立つと嬉しいです。
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