第298回 為替介入の話②
はじめに
前回、為替介入の話を書きました。良ければそちらも合わせてお読み下さい。今回は、その円売りの為替介入の考え方を元に書いていきます。おそらく今回の円買いの為替介入にも役立つと思います。ただし、私は為替のプロではないので、へぇ〜ぐらいのつもりでお読み下さい。
為替介入後の動き
為替介入をしてから数日が経ちますが、どうなりましたか?為替介入の時の動きは1ドル145円辺りで介入して141円ぐらいまで円高になったと思います。その介入額が2兆とも3兆とも言われていますが、ここでは3兆円で話を勧めていきます。3兆円をつぎ込むとおおよそ4円分、円高になりました。ただその後144円まで戻しました。
じゃあ、どうなるか?おそらく為替をやっている方だと145円は意識すると思います。145円でまた介入するかもしれない。そういう想像が働きます。だから、今回の介入はその辺りの意識付けができただけでも介入の意味があったことになります。では、146円にならないのか?と言われれば、今の円安の流れを今回の介入だけで止めれたと思えませんので、円安の流れは止まらないでしょう。止められていれば144円台には戻らないと思います。
為替介入の回数
為替介入をやると何回やるのでしょう?円売り介入は簡単に言えばいくらでも売れますが円買い介入は持っているドルで介入するわけですから限度があります(他から借りることもできます)。今回の記事を読んでいると、すぐ使えるお金として20兆円ぐらいあったそうです。そのうち3兆円使ったわけですからあと17兆円でしょうね。3兆円ずつ介入するならあと5回ぐらいはできます。ただ、本気で20兆円分介入に使うとは思えませんので2回〜3回ぐらいでしょう。
ただ、これが3回やってもまだまだ売られるようだと4回目、5回目はありえます。市場に日本政府・日銀が負けたと言う印象は残したくないわけです。しかもこれ以上介入がないと思えばそこからはどんどん売られるからです。じゃあ、6回目はあるのか?7回目はあるのか?と言う話になりますが、その話は次回にします。
まとめ
為替介入してから1週間ほど経ちましたが、その後そういう話が少なくなりましたね。ただ、日本政府・日銀がどういうふうに考えているのかわかりませんが、円安が進むようだと何回か介入はすると思います。
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