「ヴァロットン 黒と白」@三菱一号館美術館
東京に行く予定があったので、隙間時間を使って三菱一号館美術館で開催されている「ヴァロットン 黒と白」展に行ってきました。
以前、同じ三菱一号館美術館で「1894 Visions ルドン、ロートレック」に行った際にヴァロットンを初めて知って、めっちゃ素敵!となって版画集買ったくらいなので、ヴァロットン展は是非行きたいと思っていました。
丁度会期中に東京行けてよかった。
ヴァロットンの版画、一見、可愛かったりおしゃれな感じがするけれども、題材や中身は厳しい目で社会を描いているというギャップが魅力の1つのような気がしました。
あからさまな社会風刺に傾いていないのが個人的に好みで、それはパリ在住スイス人という異邦人としての冷めた目によるものなのかなと想像。
白黒で版画というと、切り絵と何が違うんだろう…と思ってそういう目でもじっくり見ました。
思うに、版画、特に木版画の時の紙のにじみが味というものになるのかなと。切り絵となるとはっきりくっきりとした線になるところが、ヴァロットンの木版画を見るとインクが紙に染みたようなにじみがが出ていました。
それによって、黒白でも断定的な雰囲気が和らぎ、厳しい題材でも冷たさ画がないのかなと思いました。
ということで来年の1月29日まで開催のヴァロットン展、おすすめです。
因みに、白黒コーデで行くと割引という面白いこともありました。
私は白黒と真逆コーデで行ってしまいましたが。