『明後日の方向にくつを飛ばす』製作過程
この記事は、#アンビグラム Advent Calendar 参加記事です。
初めまして。にゆらめそと申します。
アンビグラム Advent Calendar に参加しようと思い、せっかくなのでnoteを書き始めました。
今回は、アンビグラムを作っている時の過程についてお話しできればと思います。
こういった物を書くのは初めてなので、どうか温かい目でご覧ください。
着想
「明後日の方向」で何か作りたいと思ったのが始まりでした。
単純に私の好きな言葉です。
こうした思いつきの単語で作ろうと思った場合、アンビグラムにしやすいかどうかお構いなしに制作が始まるので後々に無理が生じます。
今回は無理を解消するべく、文字列を生成してみました。
制作
まず180°回転を試してみます。そのままで逆さにするのは難しそうですが、
少し(かなり)ずらしてみると「向」が逆さに出来そうです。
しかし、「明後日の方」とかなりの部分で余剰が発生してしまいました。
考えた結果、「今流行りの文字列生成だ!」と方針を定め、
「明後日の方」で逆さにできそうな「明後日の方向」に続く言葉を探します。
「明後日の方向……飛ばす」
良さそうです。言葉のつながりとして申し分ありませんし、さらに密度の差もちょうどいい感じがします。「ばす」が「明」に対応するでしょう。
では何を飛ばすか。やはり靴が思い浮かびますね。
靴をあらぬ方向へ蹴飛ばしながら帰路につく小学生が容易に想像できます。
ここも密度的に漢字では効かなそうなのでひらがなに直し、
これで何を作るかが決まりました。
ここから実際に線と線を対応させていきます。
対応
一画一画対応付けていきます。
「明」と「ばす」の対応は空いている四角を囲う様にして対応づけていきます。「ばす」の方に余剰が発生するので、「す」を潰し、「ば」の一画目を隣に分けることにして「明」を成立させます。
「後」のつくりを「飛」で作ることになりました。
「幺」「⼡」のカクカクした感じと「飛」の1,6画目がうまくはまりそうです。
対応しきれない5,6画目を持て余したので、隣の「を」「日」ペアにあげることにしました。
「を」は緩やかに書いてあげればもう「E」ぐらいになるので、
隣から来た余剰分も使って四角二つを作り上げます。
「くつ」が「の」にぴったりハマるのは回してから気がつきました。奇跡です。
「方」を「に」で作るには大部分が足りていませんが、周りに余っているところもないので雰囲気だけ残します。
「向」は難なく回り、これで全ての対応が完成しました。
完成
以上、私のアンビグラム作成法でした。
基本的にはそれぞれの線を一対一で対応させ、
余剰分をつなげたり切り離したりして製作しています。
今回はやりませんでしたが、対応を見つけるべく、まず文字を弄ってみて
どこまで崩せるか確かめてみる、みたいなこともしたりしています。
今回は単純に180°回転させましたが、
図地反転、敷き詰めなど、まだまだ種類のあるアンビグラムです。
試行錯誤しながらですが色々と挑戦していきたいですね。
ここまでご覧いただきありがとうどざいました。
それでは、また。