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わたしがそうしたんだよ

私は人のサウンドバックになる為に生まれてきた脳無しのロボットです。
ずっとずっと、呪縛に殺されて生きてきました。
昔の呪いが、人の憎しみが、
麻縄かのように 私を縛り付けます。
人は消えても死んでも意思だけは人の中で生き続けることでしょう。その最終点が私にあるかのように、この世の全ての終わりが私に集中しているような気がして、日々がそんな感じで

簡単に言うと、サゲマン ってやつでしょうか。

昔から自分のこと、疫病神だと思っている。
私と関わるとろくな事がないでしょう
持ってる ってよく言われていた

それを面白いと、可笑しいと初めて評価して貰えたのは6年前の12月の頭
14歳の頃

池袋のヨドバシの前で初めて会った

そんな私はあなたの顔ばかり見て
顔しか見ていなかった
結構顔が好きだった
顔が整っていた、育ちが良さそうに感じた
苦労を知らなそうな顔をしているように見えた
実際の所そうでもなかったらしい

すごく綺麗な顔をしていたから
帰りたくないなと思った

というより

10個以上年上の男と夜会ったならば
そのままぶち込まれて中出しされて捨てられて孕んでそのまま死ぬ理由にでもなるか、とか思っていた
別に食われもせず、でも飯は食って解散したっけ
顔ばかり見ていたし
味がしなかったし

私が15になったぐらいに付き合い始めたが、母にも友達にも 顔がとにかくかっこよくて! それしか言ってなかった。そこばかりが気になっていた
顔が

それからは生きる術を教わった。生き方を教わった。ろくな教育を受けず、適度に暴力されるくらいの躾の中、光を差し出してくれたのはロリコンの元彼だった。
正義を教えてくれる人間が、ロリコンだということ
正義を教えてくれる人間が、処女厨だということ
正義を教えてくれる人間が、射精障害なこと

ただ、私に人間味を与えてくれた

人としての倫理観を教わった 普通を教えてくれた

5年一緒にいて、
あなたの普通(世間の普通)は怖いと伝えたら
じゃあ、無理だね と言われてしまった
無理じゃないかもよとゴリ押しで交わそうとしたら
いや、無理だよ と返されたので
やっぱ無理か〜
そうなってからはずっと1人 怖くなっちゃったから

何も持ってなかった
お金も常識も
結婚すると思ってたから、というか約束してたから、全部、結婚するから大丈夫ですって言っちゃってて
やっぱなし ってあるんだ〜とか思って

私、辛うじてあるのがね
あなたと結婚するためにはどうしたらいいですかって聞いたら
高卒 って言われたから 申し訳程度の高卒認定しか持ってなくて 大丈夫かなあ? ソワソワしちゃって

ドラキュラみたいに 吸われちゃった
若い時間だけ
わかってたのにね
本当は途中からずっと気付いてたんだよ
でも、家族より家族みたいにしてくれたから
どうでもよかったんだ

嘘でも肯定されたことずっと覚えてるんだー
嬉しかったんだー



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