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オレンズネロ 先端プッシュ改造

先端プッシュとは何か?
簡単に言うとペン先を押し込んで、離すと芯が繰り出されていると言うなかなか面白い機構。
みんなもやってみたいでしょ?でもちゃんとした先端プッシュのもの買うのめんどくさいよね。

てことでオレンズネロの先端プッシュ改造のやり方を説明するよ!

※改造だから何が起きても責任は一切取れません、もし使用不可能になったらお店などで口金を取り寄せてもらいましょう

やり方は単純明快です。2500番のヤスリを用意してください、そしたらちょうどいい細さに切りましょう。
そしてパイプを出した状態でパイプの先っぽ以外を2500番で横に研磨しましょう。

はい完成!!!!

紙を用意してください、そして普通に書くのと同じように持って、ペン先を押し込んで離す。
芯が繰り出されていると思います。
そして芯が繰り出されている状態でまた押し込んでみるとクッション機構が作動するはず。

これで改造は終わりです。

これは無改造ですが、これと同じ動作をしていれば大丈夫です。

ちなみにサムネではペン先の塗装が禿げてますがこれは普通に使い込んでたら禿げました、気にしないでください。


…とここで謝ることがあります、この改造は厳密に言うと広く知られているタイプの"先端プッシュ"ではありません。
先端プッシュは、ボールチャック、反発するパイプ、パイプロック、クッション機構用のバネ
この4つによって、構成されているんですね、動作を書き出します。


先端が押し込まれ、クッション機構が作動して機構全体が後ろに少し引っ込む

この時パイプロックが作動し、パイプは一定の力で固定される。

そしてペン先が少し紙面から離れる、この時内部機構がある程度の位置まで戻ってくるため芯が少し出てくる(露出する)だがパイプはロックされたまま

ペン先が紙面から完全に離れる、内部機構が完全に元の位置に戻ってきてこの時パイプに力が加わりパイプロックが解除され、パイプも芯を繰り出しながら元の位置に帰ってくる。

結果として少し芯が繰り出された状態になる

これが最もメジャーな形の先端プッシュの動作。
見て貰えばわかる通り先端プッシュはパイプがロックされることが機構の要。

しかしこの改造ではオレンズネロに元から搭載されてるパイプロック機構を使用しません!
理由は2つです。
・これを使用しようとすると、内部機構にスペーサーを入れたりしなきゃいけなくて面倒
・これを使用するとペン先の収納ができなくなる

てことでこのノートで紹介する先端プッシュの動作を書き出します。


先端が押し込まれ、クッション機構が作動して機構全体が後ろに少し引っ込む

この時、芯の紙面との摩擦によってパイプに対して横に加わる力が生まれてパイプが押し込まれた位置で固定される

そしてペン先が少し紙面から離れる、この時内部機構がある程度の位置まで戻ってくるため芯が少し出てくる(露出する)だがパイプは固定されたまま

ペン先が紙面から完全に離れる、内部機構が完全に元の位置に戻ってきてこの時パイプに対して横に加わる力がなくなるためパイプが解放され、芯と共に繰り出される

結果として少し芯が繰り出された状態になる

わかりましたか?つまるところ、
紙面と芯の摩擦の力を利用し、パイプに横に対してかかった力を使用してパイプを固定しています。

この方式を使うと完全に垂直に力が加わった時以外は先端プッシュを作動させることができます。
つまりよほど変な角度で持っていたりしない限りは必ず作動します。 

ちなみに、こう言った改造品をメルカリなどで本体ごと販売するのは知的財産権やら意匠やらで結構グレーラインなのでやめておきましょう。
この程度の改造で売り出す人はいないと思いますが

これでお話は終わり。みんなもやってみてね!実用的で楽しい改造ですよ。


…まあちなみに無改造でできるんですけどね
なんでヤスリでやるかって言うと動作を安定させるためってだけです。


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