記憶と壁紙 第8回 フェリーにて(2005)
第8回は、この旧作をリメイク。
元ファイルの作成日は<2005年3月1日 火曜日 5:41>となっております。つうか3月にこの絵とか、変わらず季節感ゼロですね。アホなんでしょうね。
唐突ですみませんが、だいぶフェリー大好きなんですよぼくは。とにかく乗りたくて乗りたくて、昔は発作的に最寄りのフェリーターミナル(深日港)まで車やカブを走らせては淡路島に渡り、次の便で帰ってくるというような真似をしていました。
フェリーの原初体験がいつだったかなんてのはもう覚えてないんですが、何が好きかっていうと、やっぱり非日常感なんでしょうね。というのも幼稚園や小学生の頃は毎年夏休みになると、わが家と叔父叔母家族合同のチームで海へ連れて行ってもらっていたのですが、その時期の記憶の集成なのかな。そして、当時の観光施設やホテルのあの鄙びた感じというか場末感というか。もうたまらないですね。そんでどこ行っても流れてたポール・モーリアとかも。
https://www.youtube.com/watch?v=KEd9UQS4stw
ああうるわしの昭和40〜50年代。今でも、ロケハンなんかで当時の面影が残る死にかけの元リゾート地みたいなムードを感じると、頭の中で「恋はみずいろ」とかが、有無を言わさず流れはじめます。
そうそう、大学の時に府営プールの監視員のバイトしてた時にもよく流れてましたわポール。ポールって言うと大抵はマッカートニーなんでしょうけどぼくは違いますもんね。そのプールの監視員詰所では「今時ダッサイわ〜」「またかかっとるやんけ!あかんもう気ぃ狂うわ!」「誰か放送室になんか別のカセット持って行けや」とか言ってて、ぼくもそうだそうだナウなやつかけろやなんて言ってましたけど、実は結構嬉しかったりもしていて。モーリア聞けるの。
なんつうんでしょうか。あのプール自体がすごい好きでした。当時ですらレトロを感じさせるあの施設全体のアカン雰囲気。日焼けして色褪せたオレンジやグリーンのパラソルやタープ。ひび割れたコンクリのプールサイド。白や薄緑色のペンキが剥げて、錆が浮いた鉄の柵...とかが生み出すあの「終わったリゾート感」。夕方の閉園まぎわの斜陽の時間帯に匂い立つ、郷愁のような、旅情とでも言うか、直接的に言うと、あそこは幼少時の夏に体験した非日常の楽しさと寂しさを完全に内包していたんですね。二度と帰ってこない1日が、またひとつ終わるんだな。ああ、帰りたくないな。なんかもうそんなムードの中であんな音楽が流れるとかもう....もう今だったら泣いてるかもしれん。
そんな感じで、自分にとっては本当に楽しくて、とても良いバイトでしたが何時の間にか全然関係ない話してますよねすんません。
すごい脱線してしまいましたが、今回の絵はそんなに手直しする箇所もなく、お馴染み海鳥を増量の、航跡も追加。
船はカーブの時外側に向けて傾くのでこれでオッケー。
ところで、年配の女性が指し示すのは岬の灯台。
この二人、いったいどんな会話をしているのだろう。
あ、ひょっとしたらこの二人はこの絵の?
なんてこともあったりするのかもね。知らんけど。
このイラストの4k版はまた後日。
ということで、全景です。
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