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【Tableau】LOD計算を理解したい! vol.3

はじめに

LOD計算については最後の回となります。今回はEXCLUDEについてまとめていきます。

図1:LOD計算用関数

EXCLUDE

EXCLUDEは式からディメンションを明示的に除外する。ビューに含まれるディメンションを計算で使用できないようにする場合に役立つ。実際にTableau上でビューに地域とカテゴリを入れて、以下の4種類の売上を出して見比べてみた。

①通常の売上

②カテゴリを除外した売上

図2:EXCLUDEを使用した計算式(カテゴリを除外)

③地域を除外した売上

図3:EXCLUDEを使用した計算式(地域を除外)

④カテゴリと地域を除外した売上

図4:EXCLUDEを使用した計算式(カテゴリと地域を除外)
図5:①②③④それぞれの結果

図5の通り、一番左の売上は地域毎・カテゴリ毎に集計されている。これに対し、左から2番目のEXCLUDE関数を使用してカテゴリを除外した売上は、地域毎でのみ集計されているため、地域毎にカテゴリの売上には同じ値が表示されている。反対に地域を除外して集計された右から2番目の売上は、どの地域においてもカテゴリ毎の売上は同じ値が入っていることが確認できる。当然カテゴリと地域をEXCLUDEで指定した一番右端の売上は、全ての値が全体の売上合計となっている。

EXCLUDEを活用する場面としては、例えば特定の製品とそれぞれの製品の売上の差を出したいたい時に使える。図6の右側の値はEXCLUDEでカテゴリを指定し、各サブカテゴリと本棚の売上差を表示させている。

図6:EXCLUDE使用例 本棚と他サブカテゴリの売上差

上記の例からもわかる通り、EXCLUDEはビュー内のディメンションを集計から除外して計算することができる。「FIXED」「INCLUDE」「EXCLUDE」を上手く使いこなすことで、Tableauでの表現の幅はより広がると感じた。

参考

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