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ラム酒で漬ける梅酒のススメ

梅酒

もうすぐ梅雨。梅雨の時期は梅の時期である。梅と言えば梅酒。

普通、梅酒はホワイトリカーで漬ける。ホワイトリカーは焼酎の一種で、35度程度のアルコール度数をもつ。以前は私もホワイトリカーで梅酒を漬けていた。

ホワイトリカー
ところでこのホワイトリカーだが、ちょっと前にウォッカ代わりにホワイトリカーをそのまま飲んだことがあり(安かったので)、焼酎臭くて結構きついものがあった(安いウォッカも似たような味がするが)。

ホワイトリカーで梅酒を漬けると、仕込んでから3か月ほどしないと味が馴染んでこない。1年位置くと美味しくなってくる。

ここで、ホワイトリカー以外で梅酒を漬けてみたらもっと美味しくなるのでは?という考えがあった。癖が全くない酒だとか、逆に特徴的な香りがある酒だとか、あるいは味がしっかりしてる酒だとか。ホワイトリカーが使われるのは単に安いから、というのはありそうなので。

ホワイトリカー以外で梅酒を漬ける

さて、梅酒をホワイトリカー以外で漬けるというのは結構行われているっぽい。ここで問題となるのが漬けるのに用いられる酒類のアルコール度数で、20度以上のものを使わなければならない(酒税法施行令 第50条 14の一)。

そのため、通常の日本酒やみりんなどはそのまま梅酒に使うことはできず、アルコールを添加して20度以上にした梅酒向けのものが売られている。酒精強化ワインの一部なども使えるかもしれない。

以前、スピリタス(アルコール度数96度)で梅酒を漬けてみたことがあるのだが、時間をおいても全然熟成されず、かなり長い間トゲトゲしい味のままであった。やはり、美味しい梅酒を作るにはアルコール度数が高すぎてもいけないような気がする。

大抵のスピリッツは度数が高すぎも低すぎもしないので、そのまま梅酒漬けるのに使える。ホワイトラムもスピリッツの一種である。

ホワイトラム

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ホワイトラムは、サトウキビの糖蜜を発酵させたものを蒸留し、加水して樽に短期間貯蔵したものだとのこと(参考)。カクテルによく使われる。

ホワイトラムで漬けると、ラム酒が元々持っている華やかな香り(薬臭いともいう)が梅の香りにマッチしていて、漬けてから1か月ほどで飲んでも、3か月ほど熟成された通常の梅酒と引けを取らないような香りがした。とげとげしさが少なく、焼酎臭さはないし、香りも仕込んでから1か月とは思えない。

要するに異様にうまい。そのまま飲んでも美味しいし、炭酸水で割るとジュースみたいにぐびぐび飲める。
今1年弱熟成させた状態で飲んでいるが非常に美味しい。おすすめである。

レシピ

材料

・梅 1kg
・氷砂糖 1kg
ホワイトラム 1.5 L

他に、梅酒用の瓶、竹串、キッチンペーパー、消毒用エタノールなども用いる。

用意しやすいように切りのいい量にしてあるが、お好みで。焼酎でつくる場合は1.8 L (=一升)で作るが、ラムは750 mL単位で売ってるので、それが2本で1.5 Lとしている。個人的には炭酸水とかで割るので甘い方が好きだが、そこまで甘くない方が好みなのであれば氷砂糖は750 g程度に減らしてもいいと思う。ただ、漬けた後の梅をそのまま食べるのであれば甘い方がおいしい。

手順
1. 竹串などを使って梅のヘタを取り除く。気にしないのであればこの工程は省いてもOK。
2. 梅を水で洗う。
3. 梅酒用の瓶を消毒用エタノールで拭く。(たぶん省いてもOK)
4. キッチンペーパーなどで洗った梅の水気を拭きとり、瓶に詰める。
5. 氷砂糖1kgを上に乗せる。
6. ホワイトラム1.5 Lを注ぐ。

これで準備完了。氷砂糖が溶けるまで、週1程度の間隔で瓶の上下をひっくり返して混ぜる。普通の梅酒だと漬けてから3か月ほどで飲めるようになると言われるが、1か月程度で飲んでも美味しかった。

さいごに

梅酒を自作すると、自分の好きな味を目指せたり、いろいろ試行錯誤できたりするのでよい。私は、梅酒は好きは好きなのだがそこまで飲まないので、そんなにたくさんつくれない。

みなさんも色々な酒で梅酒を漬けてみて、美味しいものができたら教えてください。どうぞよろしく。


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