コロナの基礎情報
世間で猛威を奮っている新型コロナウイルスについて基礎情報をまとめてみました。コロナってどんなもの?その実体と対策について記載します。
コロナウイルスとは?
コロナウイルスは主に動物に感染するウイルスで、7種類がヒトに感染します。このうち4種類は風邪の原因の10~15%を占め、上気道(鼻、喉)に感染します。
2種類は、2002年に中国で発生したSARSウイルス、2012年に発生したMERSウイルスです。MERSは現在も感染例が散発しています。いずれも、肺に感染して重症の肺炎を引き起こします。
残る1種類が、昨年12月から中国・武漢から世界各国で感染が拡大している「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」です。
その症状とは?
この症状は風邪と似た症状が長引くのが特徴です。
新型コロナウイルスは、上気道(鼻、喉)と下気道(気管支、肺)の両方に感染し、多くの場合5~6日(最短1日、最長14日)の潜伏期間を経て、発熱、せき、たん、倦怠感、息切れ、のどの痛み、頭痛・関節痛、筋肉痛、寒気、吐き気、嘔吐、下痢などの症状が生じます。
初期症状は普通の風邪とほぼ一緒です。違いは通常の風邪では3~4日までがピークでその後改善するのに対して、症状が長引くことが特徴です。肺炎が生じなかったり、炎症が肺の一部に限られる場合、症状は軽く、発症後2週間程度で治ります。
重症の場合も普通の風邪の症状から始まります。しかし、肺の中で炎症が広がり始めると1週間ほどで急速に重症化し、2~8週後にしに至る場合があります。
重症化のリスクが高い人は?
高齢や基礎疾患を持つ人が重症化リスクが高いです。60歳以上は高リスクであるとWHOと中国にて共同報告されています。また、糖尿病、心臓病、呼吸器の慢性の病気、癌などの基礎疾患がある場合は重症化しやすいと報告されています。
参考:Report of the WHO-China Joint MIssion on Coronavirus Disease
どのように感染するのか?
新型コロナウイルスは、主に飛沫感染と接触感染が主体で広がると考えられています。
飛沫感染では、感染者のくしゃみ、せき、唾などの飛沫に含まれるウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。このような症状がなくても、屋内などでお互いの距離が十分にとれない状況で一定時間、会話、発声があると飛沫により感染する可能性があります。
接触感染では、上記のような飛沫がついた手で触れたものを他人が触り、その手で鼻や口、眼などを触ることで、鼻、喉、眼などの粘膜からウイルスが侵入します。
感染を防ぐためには?
・37・5℃以上の場合は外出を控える。やむを得ず外出する際はマスクを必ず着用しましょう。
・外から帰ってきたら、石鹸での手洗いやアルコール消毒(濃度70%以上)で消毒しましょう。
・人との接触を7~8割減らしましょう。
・換気をしましょう
・37.5℃以上の発熱が4日以上続いた場合は相談センターに連絡しましょう。(重症化リスクが高い人は2日以上)
この情報は3月上旬時点の情報も含まれており、情報を更新できてない部分があるかもしれませんのでご了承ください。