蒼氓記(2024年4月10日)
オーディブル、始めました。
これはいいですね。
忙しがりで朗読好きで大型トラック運転手のわたしにピッタリ。
積読解消にも大きく貢献してくれそうですよ、凄い海抜ですからね、積読。
高さで言えば北岳クラス。
You Tubeって編集で面白くしてくれているものだから、視覚情報がないと見逃した悔しさがどうしても残るし、余所見はできないし。
ラジオ系アプリだと、当たりハズレがあったり、聞きたいことまでの時間が長かったり。
その点オーディブルは、
読みたい本を声優さんが読んでくれるので、正しい発声や表現の工夫、
欲しい知識を効率良く摂取できますよ。
今日始めたばかりですが、
選んだ本もまさに今聞かなきゃいけない内容で、いきなりドハマリしています。
ありがとう、Amazon。
読みたかった本がオーディブルで0円。
お試し期間が2ヶ月無料で1500円/月。
まんまとやられている気がしないでもないですが、新しいものの価値を知るにはまずはチャレンジしてみるのが一番なのさと自分に言い聞かせながら登録を済ませました。
『職業、お金持ち。』
「ユダヤ人大富豪の教え」の女子大学生版みたいな本なのですが、
その本の中にあった
『お金を稼ぐと女として愛されなくなるって思ってるでしょ?、ばっかばかしい!』
というアメリカ在住のバリキャリトレーダー女子、ふじこちゃんのセリフが自分の胸をざっくり貫きました。
ぐはっ!
そうだ、これがわたしにスイッチを入れさせない安全弁だ…。
亡くなったうちの祖母が、
まぁ負けん気強めの超がつく働き者で。
女手ひとつで家を切り盛りし、昼間の仕事の他に田んぼをやって、プラスの内職で家を2軒建てて蔵までたてた凄いひとなのですが、
稼いで自分を認めてもらおうとすればするほど、夫であるじいちゃんや家族から嫌われたひとでした。
孫のわたしも。
初めて頂いたボーナスが3年先に入社していた彼氏より多かった事件から、『男より稼ぐと愛されなくなる』のだと学習し、
30年間ずっとずっとずぅーっと、そう思って貧乏してきました。
わたしは重機が大好きで。
入社前に大特や作業免許を取得し、試験場に行きたいというわがままを叶えていただけるほどには当時の社長さんから覚え目出度く、
好きなことのために好きなことをして、
他の社員ができない価値を提供し報酬を得るという、振り返ればきちんと素晴らしい流れの中にいたのに。
「なんでお前のほうがボーナス高えんだよ」
という吐き捨てるような彼氏の冷たいひとことに萎縮し、その後の彼の態度から『男よりお金を稼ぐと愛されなくなるのだ』という恐怖をさらに強化、この年まで大切に持ち続けてきたのでした。
それはなぜか。
『女は、男の人を頼って「うふん、できなーい」って言ってられるのが一番幸せ。』という、亡くなった母親からの価値観もあったから。
わたしがおそらくはこの人生で、一番愛されたいひとからの価値観だったから。
それを叶えて、女の幸せを掴んだ姿を彼女にみせたかったから。
そう。
自分の中にはきちんと『稼がないことに対するメリット』を持っていた。
そうすれば最低限、愛されるもんだと思ってたし、愛する人はずっとそばにいてくれるもんだと思ってたし、食いっぱぐれずに生きていけると思ってた…。
いやもしかしたら、
日本の女性はみんな、
人生のどこかしらでこの信念というか、大きな呪いをどかんと持たされているのではないかしら?
元々、継続苦手なシャドウムーン牡羊座なわたしですから。
そんな都合の良い言い訳を潜在意識に持っていれば、憎まれたり嫉妬されるよりは、無難で楽な方を選びたくなりますやね。
あーあ、残念。
気がついちゃった。
でももどうせもだってもないね、
この言い訳、明日からはもう使えないってだけの話です。
良いことなんだけど。
良いことなんだけど…!