プライベートを忘れる

プライベートってどこまでなのだろう。
家族構成、出身地、お付き合いしている人、病気の有無…どれは共有してどれは隠しておくべきなのか。匿名ならば良いのか。
もともとそれらは唯の情報にすぎない。知れ渡ってしまうときに痛みや驚きが伴うかもしれないが、喉元を過ぎれば熱さを忘れる。
プライベートとか個人情報という言葉が発明された瞬間にそれは生まれた。私達が服で肌を隠すように、土の連続に境界線を引くように、体の状態に病気とタグ付けするように。意識せざるを得なくなった。
そのヴェールの向こう側を知りたいという感情が生まれるようになった。

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