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早稲田 㐂の下の小鰭と浅蜊の酒蒸し
なんとなくさっぱり目のものが食べたくなったので、久しぶりに㐂の下さんへ訪問。
相変わらず美味そうな品書きが色々あるけれど、今日の目当ては小鰭。とても自分好みなんですよ。
まずはお通しでちょいと喉を潤します。
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今日はイイダコを炊いたのと菜の花のおひたし。
ほんのり甘辛に炊かれたイイダコは柔らかく、噛めば旨味が。菜の花はいい感じに出汁が効いていて、良い香りが口中に広がります。
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さて、本命の小鰭。今日は船橋産だそうです。春っぽい装いですね。
ここの小鰭は塩加減と酢締めの加減が実に自分好み。どちらも出しゃばらず、コハダの旨味を引き出してくれています。
散らされた穂紫蘇の花とともにパクリとやると、程よくのった脂と旨味がぐっとくるとともに、ふんわりと春の香りが広がります。今日の小鰭もいい仕事がしてあります。
よくある酢の効きすぎた奴とは違い、淡い酸味と適度な塩加減。どんどんお酒がすすんでしまいます。
他に白甘鯛などの高級魚なども置いてありましたが、この小鰭がここでは1番好きかもしれない。
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さて、次は浅蜊と九条葱の酒蒸し。浅蜊は三河湾産。九条葱の香りが凄いです。
浅蜊の身はプリプリで、噛むとスープがほとばしります。九条葱もシャキッと感を残しつつ、とろとろに煮られています。
九条葱に紛れていますが、ちょっと京菊菜(西の春菊)も入っています。柔らかくふんわりとした食感と淡い苦み。久しぶりに食べましたが、やはりよいものです。
汁に浅蜊の旨味と九条葱の香りがたっぷり染み出ていて、これも液体ながら良いつまみになります。一滴も残せません!
そんなこんなで今日も素敵な時間を過ごさせて頂きました。ごちそうさまでした。
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