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スマホにイヤホンジャックが必要な理由
Xでガジェット(とくにスマホ)のことを呟いているガジェオタです。
皆さん、スマホのイヤホンジャックについてどう思いますか?
近年、多くのスマートフォンからイヤホンジャックが廃止される流れが進んでいます。イヤホンジャックが不要という意見もある一方で、果たして本当に不要なのでしょうか?この記事では、イヤホンジャックが必要とされる理由について考察します。まずは、イヤホンジャックが廃止された経緯から見ていきましょう。
イヤホンジャックが廃止された経緯
1. デバイスの薄型化と防水性能の向上
スマートフォンのデザインは年々薄型化しています。また、イヤホンジャックを取り除くことで、スペースの有効活用が可能になりました。さらに、イヤホンジャックを取り除くことで防水性能や耐久性を向上させることができました。
2. 内部スペースの確保
イヤホンジャックを取り除くことで、スマートフォン内部のスペースが増えました。このスペースはバッテリーの拡大や、他の機能(例えばカメラやセンサーの強化など)のために活用されています。
3. ワイヤレス技術の進化
Bluetooth技術の進化により、ワイヤレスイヤホンやヘッドセットが主流になりました。これにより、有線イヤホンを使う必要性が低下しました。また、多くの消費者がワイヤレスオーディオの利便性を受け入れ始めています。
4. オーディオの進化
イヤホンジャックを廃止することで、デジタルオーディオ技術に移行する流れもあります。これにより、より高品質な音声再生が可能になりました。USB-DACを使ってのデジタルオーディオ出力は、従来のアナログオーディオ出力(イヤホンジャック)よりも高い音質を提供できます。
5. アップルの影響
2016年、AppleがiPhone 7でイヤホンジャックを廃止したことが大きな転換点となりました。この決定は業界に大きな影響を与え、他のメーカーも追随するようになりました。Appleは、イヤホンジャックの削除によってワイヤレスオーディオやデバイスのデザイン革新を進めることができると主張しました。
このような理由から多くのスマホメーカーがイヤホンジャックを廃止していきました。ワイヤレスイヤホンの普及に伴い、有線イヤホンを使う層が減り、イヤホンジャックの需要が減ったことや、スマホの内部スペースの確保のために、メーカーはイヤホンジャックを切り捨ててしまいました。
イヤホンジャックの廃止は正解だったのか
イヤホンジャックの廃止は企業からすれば合理的な判断だったと思います。イヤホンジャックを廃止することで、コストを削減でき、内部スペースを確保でき、ワイヤレスイヤホンを作ってるメーカーは自社のワイヤレスイヤホンを売り込む事ができます。しかし、ユーザからしてみればイヤホンジャックが廃止されることで不便に感じる場合もあります。よく、自分はワイヤレスイヤホンを使っているから関係ない、音質にこだわるならUSB-DACを使うなり、DAPを買った方がいいと主張する人もいます。確かにスマホに内蔵されているDACチップは、外付けのUSB-DACやDAPと比べて性能が劣っているため、スマホに音質を求めてもあまり意味がないと思います。しかし、イヤホンジャックは音質以外に2つアドバンテージがあります。1つ目は、接続が安定していて、遅延がないことです。これはとくにゲームをやっている人には恩恵が大きいと思います。2つ目はスマホを充電しながら使えることです。これについてより詳細に説明したいと思います。
イヤホンジャックはスマホを充電しながら使える
まず、これについて話す前に、ワイヤレスイヤホンのデメリットについて話す必要があります。ワイヤレスイヤホンはコードレスで使いやすく便利な反面、デメリットも存在します。ワイヤレスイヤホンは充電の煩わしさがあります。また、バッテリーが内蔵されているので、充電回数が増えれば、バッテリーが寿命を迎え、バッテリーを交換することができないため、イヤホンごと買い替える必要があります。
まとめると、ワイヤレスイヤホンは便利ですが、バッテリーが内蔵されているため、充電が必要であり、長期間の使用ではバッテリーの劣化が避けられません。この問題を解決するために有線イヤホンを使うことが有効です。ワイヤレスイヤホンと有線イヤホンを併用することで、ワイヤレスイヤホンの使用頻度を減らすことができます。これは充電回数を減らせるので、ワイヤレスイヤホンの寿命を伸ばす事ができます。ここで、有線イヤホンを使うなら、イヤホンジャックが無くても変換アダプタを使えばいいのでは?と思った方がいるかと思います。ここからは、先ほど提起したイヤホンジャックの2つ目のメリットである、充電の話に繋がりますが、有線イヤホンはイヤホンジャックで使うのがベストである理由について述べたいと思います。
ここの見出しにも書いた通り、イヤホンジャックはスマホを充電しながら使えます。スマホの充電が少ないときは、スマホを充電しながら有線イヤホンを使いたいですよね。そこで、充電しながら有線イヤホンを使うにはどんな手段があるか考えていきたいと思います。まず、普通の変換アダプタではスマホを充電しながら使うことができません。スマホには端子が1つしかないので、変換アダプタを接続すると、充電ができなくなってしまいます。一部の変換アダプタは充電とオーディオの両方に対応していますが、接続の不安定さやノイズの発生などの問題が頻発します。実際に私が試したアダプタの多くは、充電しながら使う際に音質が著しく低下したり、充電が全くできなかったことがありました。他の手段として、ワイヤレス充電をしながら変換アダプタを使う方法もありますが、そもそもワイヤレス充電に対応しているスマホは限られています。また、ワイヤレス充電は充電速度がとても遅く、ゲームをしていたら、かえって充電残量が減ってしまうのであまり良い手段とはいえません。他に何か良い手段がないか考えたところ、FiioのBTR7のようなBluetoothレシーバーを使えば、どのスマホでも充電しながら有線イヤホンを使えます。しかし、前提としてBluetoothレシーバーを充電しながら使える環境でないと、かえって充電するものが増えてしまい煩わしくなってしまいます。また、Bluetoothレシーバーは高額であることも忘れてはいけません。では、イヤホンジャックはどうでしょうか。イヤホンジャックは有線イヤホンを刺すだけで使えます。他に必要な物がなく、スマホを充電しながら使えます。これほどシンプルに問題を解決してくれるものは、他にないと思うのですが、あればコメント欄に書いて教えて下さい。
結論、イヤホンジャックが一番便利でシンプルにワイヤレスイヤホンの代替として使え、スマホを充電しながら使えることが分かります。また、変換アダプタは充電のデメリットに加え、持ち運ぶのは面倒に感じます。なので個人的にイヤホンジャックが廃止されていく流れはとても残念に感じます。この記事を読んで、イヤホンジャックが便利であることを理解していただき、必要だと思ってくれる人が増え、その思いがメーカにも伝わることを切に願います。