漫才File#06 ヒッチハイク
A:昔からの夢でヒッチハイクで旅したいなと思ってて
B:いいね 人との出会い、一期一会みたいなのは憧れるな
A:実際にやってみようと思ってこの前港で試しにやってみたのよ
B:おお それはすごい行動力だな
A:だけどなかなか捕まらなくてさ
B:やっぱ難しいか 見ず知らずの人を乗せるっていう恐怖もあるしな
A:いやそういう感じじゃなくてそもそも俺に気付いてないというか
B:気づいてない?立ってた場所が悪かったとか?
A:一応目立つところには立ってたんだけどな もしかすると直接目的地を書いちゃったから 遠すぎて無視されてるのかなと思って
B:なるほどね まずは近場の経由地を書いて「〇〇方面」とか書いた方が捕まりやすそう
A:そうそう だから俺も「インド洋方面」に書き直したのよ
B:タンカーを捕まえようとしている!無謀すぎるって!ヒッチハイクの相場は陸上だから!
A:そうかなぁ 一応字は72ポイントぐらいで書いたんだけど
B:走ってる沖合の船捕まえようとしてたの!?停泊してるのでも無理あるのに 気付いてもらえなくて当然だよ
A:そういうことか 一応その下にモールス信号も書いたんだけどな
B:一緒だって 音で交信しないと意味ないから 見えないことに変わりないって
A:で結局夜10時ぐらいまで粘ったんだけど一向に捕まらなくて 諦めてUAE国籍の男にベンツで送ってもらったわ
B:いや成功寸前まで来てたー!!!!