漫才File#09 裁判所
A:趣味やるにしても仕事につながる趣味の方がいいなぁと思って
B:芸人はそういうの大事ですからね
A:それで探してたんだけど、俺まだ芸人で誰も手をつけてない領域を見つけてさ
B:何何?
A:裁判の傍聴なんだけど
B:やってるよ!1人!唯一無二の存在が!
A:本当?infoseek で検索したら出てこなかったけどなぁ
B:いつの検索エンジン使ってんだよ!そりゃ出てくる訳ねえわ!ピン芸人で1人いらっしゃるから まあでも裁判の傍聴は趣味としてはいいんじゃない?
A:そう思ってこの前初めて行ってきたのよ、裁判所 まず入る時なんだけど、このご時世だからさ、手足を150℃の熱湯に4秒つけて消毒させられたんだけど
B:いきなりハードル高くない!?そんな牛乳みたいな殺菌方法聞いたことないよ!人体の相場はアルコールだから
A:中入ったら何部屋かあって、どこでどんな裁判が行われてるのか書いてあんのよ
B:へー それは便利だな
A:でも正直詳しい事件の内容とか分からなかったからとりあえず適当に行ってみようと思って、一番近い法廷に入ってさ
B:ほう
A:そしたらちょうど弁護士と検事の舌戦が繰り広げられてて、すごい熱気を帯びてるんだけど、被告人だけがどこか無表情で遠くを見つめる感じで席についてたのね
B:我関せずって感じか
A:そんでいざ被告人質問の時間になったんだけど、結局被告はずっと黙秘 何にも喋らない
B:もう墓場まで持っていくって感じなのかな
A:裁判もすでに佳境に差し掛かった時、検察官の1人が手を挙げて、「決定的な証拠が有ります」って言ったのよ
B:おお!熱い展開!
A:それが映像資料だったんだけど、結構山深いところで、被告人が縄にしがみ付いて、一軒の家に体当たりして破壊してる映像だったのね
B:それ被告人・・・「あさま山荘事件の鉄球」じゃない!?犯人が立てこもってた家を破壊した、あの有名な鉄球じゃない!?
A:その映像流れてる時も被告人は表情一つ変えてなかったね
B:鉄球じゃねえか!そりゃ鉄なんだから表情変えるわけないよ!
A:鉄のハートを持ってるってこと?
B:いやそいつ自身が鉄なんだよ!心とかのレベルじゃなくて!あとそもそも弁護士はどんな気持ちで弁護してるんだよ!その場にいた奴全員イカれてるって!
A:そうかなぁ…でも確かに傍聴席に1人だけ、ロン毛で帽子被って絵描いてた変なおじさんはいたけど
B:阿曽山大噴火じゃねえか!まさか既に出会ってるとはな!そりゃそうか!そんなおもしろ裁判あの人が見逃すわけ無いもんな!
A:そんで一通り終わっていざ判決になって
B:この場合における判決って何なんだよ!
A:コリジョンルールが適用されて無期懲役になってた
B:いや球審が裁判長やってたー!!!!!