
法人2年目について
今年の初めに法人を設立し、晴れて独立しました!
今年を振り返りますと、携わった装置は約15装置を越え、ロボットは安川電機、不二越(ナチ)、DOBOTの計3社。スカラーはIAIの計1社。
こなした量だけみますと、それなりには良い感じだと思われます。
成果として大きかったのが
① 事業の幅が広がった
② 社員を雇えた
上記2つが大きな成果であり、来年はこれを資本に様々ことに挑戦することが可能となりました。
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[ ① 事業の幅が広がった ]
事業の幅というのは、ロボットが自社で使えるようになったことです。
今までPLC主体の仕事を請けおり、装置の頭脳であるPLCの需要は多くあることがわかりました。
ただ、PLC同様、ロボットの需要も右肩上がりであり、ロボットの作業待ちや、ロボット使用者で異なる通信方式を出されプログラムの作り直しが発生したりと、待ち時間と出戻り作業が非常に増えていることがわかりました。
それを解消するためには自社でロボットを扱えるようになるしかなく、その機会が法人1年目にあり、ロボットの扱い方を覚え、さらに仕事を請け負い、納品までできました。
今まで発生していた待ち時間や出戻り時間の削減が大幅に感じられました。
それと同時に、非常に目の前が明るくなったのを感じました。
そうなんです、これからはロボット中心でシステムを作れる。
つまり、SIer(システムインテグレータ)として行動することができる。
SIer、システムインテグレータとは、自動機の設計・製作を請け負う企業のことであり、特に昨今、これに「ロボットを中心としたSIer」が注目され始めております。
ロボットを中心とすると、今まで機械的なレイアウトに制限があった部分を取り除けるほか、機械的に複雑な構想を練らなくてもロボット1台で代替えできるため、非常に効率、メンテナンス性にも優れた装置になることが容易に想像がつきます。
今まで、ロボットがあると、PLC側のデメリットばかり感じていたのに対し、ロボットができるようになると、ロボットとPLCのメリットを存分に生かせると思うようになりました。
「制御屋主体の構想設計」
そこから進めると非常に良いというのは一部関係者からは言われてきたことです。ただ、実施できているところはごくわずかです。
弊社の事業の基盤は「制御」です。
その強みを生かし、制御主体で様々なお客様と取引していければと思っております。
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[ ② 社員を雇えた ]
事業を大きくするにあたって、社員を増やせるかどうかは重要なパラメータになるでしょう。
なおかつ、自分自身の代わりとして働ける分身はなかなかいません。
即戦力でそんな人材を雇えたのは非常に大きいですね。
私の業務の一部をこなしてくれており、手離れが良いです。
まだ、法人1年目であり、会社的にはお金も人手も不足しているなかで、即戦力が加わると有難いです。
逆に、即戦力でないと、私の会社のような超小規模会社は苦労します。
雇う側は相当苦労しますね。
これは仕方ないですが、法人1年目となると、結果が重要となってくる中で、人材育成に時間や手間を掛けていられないのが本音です。
手間を掛けて育てていたら、会社がつぶれたら本末転倒です。
ですので、即戦力が入るのは本当にありがたいですね。
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ここまで、法人1年目の成果をお話してきましたが、具体的な数値についてはお話しておりませんでした。
ちょっと生々しくなるため、これ以降は、読みたい人だけが読めるようにしておきます。
法人1年目、FA制御設計者が独立するとどのようになるかがわかります。
法人設立、独立する前に、私は10年程度電気設計・制御設計を行ってきました。
業務内容などによって、様々かと思いますが、私自身の肌感覚としては、「難しい仕事を与えられる」ことが多かったです。
難しいの定義も、正直どの程度というのは判断しにくいですが、その企業にとって、その人にとって、現状難しいとされる仕事と定義します。
難しい仕事、それは未知の挑戦であったり、自分にとって未知の技術だったり。
簡単ではない仕事をよく振られましたし、お客様にも恵まれ、良くも悪くも厳しく指導を受けました。
10年程度のうち、7年は搬送メーカー、3年は設計会社に勤めました。
搬送メーカーで電気設計・制御設計の基礎を叩き込まれ、機械構想の仕方を学び、設計会社で他社の制御設計の概念、仕事内容に沿ったソフト作りに従事しました。
10年やってまだまだと感じることの方が多いです。
独立するか迷っている人、また将来的に独立しようと考えている人、そして、現在独立している人にとっても良い指標になるかと思っております。
制御屋はよく独立しますが、その実、実態がどのようになっているか明かされておりません。
それは、そうです。自分の業績を教えるようなものなので。
ですので、10年目の制御設計者が実際に独立するとどのようになるかを、私が実体験として、下記に生々しく書いていこうと思います。
なかなか、公表されていないと思いますので、是非是非お読みください。
色々なテクニックも書かせて頂いておりますので、そちらもご参考になるかと思います。
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