PLC制御屋は何でもできた方が良いのか?
<はじめに>
みなさん、こんにちは。
にわかFA電気屋と申します。
製造業の受注製作装置の制御、つまり、工場の省力化機械の制御プログラム設計(PLC制御設計)業務でお仕事をさせてもらっております。
独立して、早半年ほどたちまして、なんとか資金繰りもそれなりにうまく回せているので安心しているところです。
さて、PLC制御屋さんの多くの方、約20~30%の方は独立に興味があると思います。
※私の偏見統計
独立するに辺り、やっぱり、不安になるのが、「独立後の仕事確保」。
この、仕事を確保する行為は、会社員ですと、今まで、営業だったり会社だったり、つまり、自分ではない第3者が行っていたと思います。
技術はある程度身に付いていますが、いきなり「仕事を確保する術」を身に付けるのは難しく、また、これを一からレベル上げしていては、仕事がない状態が続いてしまいます。
それはそれで、今後、記事に致しますが、今回は、そのような状況でPLC制御屋さんは何でもできないといけないのか?という話をさせて頂きます。
<PLC制御屋としての業務>
まず、PLC制御屋は何をしているかといいますと、装置の頭脳を作り、装置が正常に動作するのか確認をする業務になります。
頭脳があるということは、体もありまして、それがモータやエアーシリンダなどになり、血液が電気回路になります。
上記はイメージの話なので、具体的に明記すると
・装置 制御プログラム設計
・装置 試運転調整
上記2項目になります。
それだけと思われるかたもいらっしゃいますが、これの需要が今、非常に高いです。
できる制御屋さんが少ない。
※育てられなかったというべきでしょうか。
これが私の主要な仕事であり、売上の大半を占めます。
<PLC制御屋はなんでもできないといけないのか?>
独立をする上で、PLC制御屋さんはPLCのみでも食えます。
それは、私が実証しているように、売上の大半がPLC業務だからです。
ですので、今後、独立される方はPLC業務のみでも大丈夫です。
ただし、それはあくまでも極論であり、実際には、PLC業務を行うにも様々な知識が必要になります。
装置というのは、頭脳、体、血液で構成されており、制御屋は体と血液についても知らないと、トラブル時や不具合対応が上手くいかないのです。
また、最近は電気屋も少ない傾向でして、そちらの業務も行ってくれ。という要望が多いです。
ですので、私の独断と偏見で言わせていただきますと、「PLC制御屋さんは、ある程度様々な分野の知識がないと成り立たない」というのが傾向としてあります。
※電気的な知識がなくてもできる方はいらっしゃいますが、総じて、できる方の多くは電気の知識もあります。
<PLC制御屋ができた方がよい業務とは>
PLC制御屋ができた方がよい業務はハード設計(電気回路図設計)になります。
PLCと切ってもきれない関係なので、必ず学んだ方が良いでしょう。
これは業務を円滑に進めるという意味ですので、業務として必須かと言われますと、「そこまで重要視しない方がよい」と、私は思います。
売上の傾向からですが、基本的に単価として、PLC制御屋の方がハード設計よりも高単価であり、なおかつ、ハード設計は価格が叩かれがちです。
独立した方の多くが、ハード設計はオマケみたいにやる方が多いです。私もその一人です。
今は、血液に関する部分ですが、体でいうとロボットやカメラなどが挙げられます。
ロボットやカメラの需要も高く、非常に高単価です。
また、実はですが、PLCより簡単です。
えっ?!と思われるかもですが、本当です。
PLCは複数の動作、オペレーション処理を行うため、かなり、考えないと難しいですが、ロボットやカメラは素人でもできます。
ですが、後発ということもあり、単価が高いです。
ですので、ロボットやカメラなどは学んでおくと、ボーナス的にお金が入ってくるようになります。
また、案外できる人も少ないので、PLCとロボットを一緒にやってくれないか?という話も来ますし、PLCとロボットもできるなら、制御関係を丸投げした方が楽だよね。という考えにもお客様はなりますね。
<何でも屋になりすぎるな>
傾向と忠告ですが、なんでもできるからと言って仕事相手の領分まで侵食するのは間違いです。
節度を持った接し方が必要であり、これができないと嫌われます。
また、何でも屋をやり過ぎるとキャパオーバーになる傾向が強いです。
電気回路とPLCは切ってもきれないと話しましたが、なにか変更する場合に、負荷が2倍になってしまうからです。
ですので、個人でやる方はある程度、業務は絞り、その中で少し掛け持ちするのがよいやり方だと思いますね!
<終わりに>
今回はPLC制御屋について話をしましたが、色々な仕事にも置き換えられる話だと私は思っております。
なにかあなたの少しでも参考になればと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。
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