「家族不適応殺」第5章読書感想文。
前回はコチラ。
第5章、面会が始まった。
犯人の発言と筆者の感想が交互に続く。2章でもそうだったように、筆者は犯人に理解を示さない。
小学2年の日記で「刑務所に入りたい」と書いている。
犯行前に持っていた本を捨てた。本の影響だと思われたくなかったから。
とても食いつきたくなるコメントを犯人はしているが、ここでは筆者は食いつかない。
しかし面会が終わってから次の段落で「一体どんな家庭環境で育ったのか。」と食いつく。
やっぱりわざとやってんのかな。
つまりは、犯行を「全く理解できない」「一人で死ね!」という一般的な意見を持つ人にこそ、この本を読んで欲しいからなのではないかという仮説。
面会の翌日、手紙が届く。
そこからは「刑務所に入りたい理由」が少しだけ読み解けた。
刑務所こそが、家庭の変わりであったと。
そして「家庭」というものを「神格化」している。
だかしかし、ここでも筆者は食いつかないのだ。徹底している。
ただ、我慢しきれずに補足している。
こここそが「核心に迫る部分」であったが「私がそのことに気づくのはだいぶ後になってからのことだった。」と。
いいぞ、筆者。
つづく第6章はページ数が多いので今日はここまで。