「家族不適応殺」第7章読書感想文。
衝撃の展開。
家族と犯人。どちらかが嘘をついている。
6章までわずかに見えた「家庭の歪み」が一気に不穏さを増す。
にわかーずの予想。
小島は、犯人は嘘をついていない。信念があり、芯がある。理にかなっている。なにより、嘘をつく必要がない。
必要があるとしたら「無期懲役」を手に入れる為に「より自分に不利な」嘘をつくはず。
一方家族には、嘘をつくメリットがある。世間からの目……。
読み進めよう。
小島との面会を重ねていく。
質問、返答、筆者の感想。
逆質問、筆者の返答。
6章と同じくページ数をかけて書いている。
筆者よ…。
小島に興味を持っているか?本当に真実が知りたいのか?
疑わしくなるが、仕事としてキツくなって来ていたのもあるんかも知れん。本になる予定もなかったっぽいし。
それにしてももう少し興味を持って欲しい。
小島はメッチャ頭がいい。
記憶力もある。なんちゃら法の第何条第何項のうんちゃらかんちゃらとスラスラ言ったりする。
そこまで頭いいのも異常っちゃ異常だが、それに比べると……
いや、興味がないんであろう。理解し難いんだろうなあ。それでもせめて、やり取りした手紙の内容くらいは覚えていて欲しかったと思うよ小島は。
7章残りわずかで。
にわかーず予想。◎小島は嘘をついてない。
だがもしも、筆者が嘘をついてたら?と考えが及んだ。
確かめる術は?会いにいくしかないだろう。だが、「会って話をすれば相手が嘘をついてるかどうかくらいはわかる。」そんなことが言える程の経験もしていない。
小島が経験し目で見て耳で聴いたこと、それだけが真実。しかしそれすらも幻だったら???(責任能力を問う問いではない。彼は理がしっかりしている。)
この本を読んでいるにわかーずは存在するのか???
ドグラ・マグラかよ(読んだことない…ハズ)
なにひとつ、確かなものなど、ない。
この本を教えてくれた方の感想とほぼ同じ文言に辿り着いた。
その方と視点はぜんぜん違うとも思うが。
精神病院よりも拘置所や刑務所の方が人権が守られる。
刑務所では法律がしっかり守られるが、病院では看護師が勝手な理不尽を押し付けてくることもある。刑務所は出て行けと言われることもない。
介護福祉士をやってたにわかーずにも思うところのある件。
7章読了。
何はともあれ、筆者と犯人の信頼関係は深まり、出て来る言葉が刺さり始める。
面会で恋愛の話なんかも出来るようになり、今後、筆者と犯人の物語がどう紡がれるのか改めて興味が湧いてきた。
興味は真実にではなく、物語へ。
ここまでのNoteで「獄中」と書いてしまっていたが、ここまでは裁判前の拘置所の話。
面会の内容は、裁判で有利に働き無期懲役が獲られなくなるのを避けるため、漏らさないようにと固く約束されている。(その契約書も小島が自分で作っている!)
いよいよ8章で珍妙な裁判が始まるというわけだ。
もう夜中だし、今日はここまで。