「家族不適応殺」第3,4章読書感想文(お詫びとただの要約)
前回はコチラ。
第3章感想。
とにもかくにも、20枚の便箋にしたためられた「むしゃくしゃした出来事」は要約され10ページに収められた。3章はそれだけで終わっている。
要約されてしまった理由はなんとなく分かった。
これは文字通り「むしゃくしゃした出来事」であり「最後のトリガー」となった出来事についてしか言及されていない。
つまりこの本で扱いたい「犯人の実像」の「本質からは離れている」ということだろう。筆者には前回のNoteでの非礼を侘びたい。
伝わってくるのは警察や行政の理不尽。そして犯人にはかなりの教養があること。それだけ。
第4章感想。
犯人が最初は餓死を試みたこと。祖母との携帯での会話から目標を刑務所に変えたこと。しかしここも本質ではない。根はもっと深いだろう。
3章で犯人が述べていた「私の心の倫理的な問題」、法ではなく「私自身が赦すのかという問題」を拭い去った記録に過ぎない。
そして場面は新幹線での凶行に移る。被害者2人や目撃者の証言。その目は一言でいうと「無」であったと。「私、死ぬのかも」という無機質でリアルな場面の描写。
4章はそれだけ。今日は疲れたのでここまで。