最初に見たTVゲーム [テレビゲーム15]
一番古いTVゲームの思い出は、大きなプール施設の遊技コーナーにあったアップライト型筐体のテニスゲームでした。
いまでは『ポン(PONG)』とよばれるゲームですが、私の見たものは数あるコピーゲームの一つだったと思います。
スクリーンに映し出された的(まと)を撃つ射的ゲーム(※1)や、フィルムに描かれたレーシングカーをハンドルで避けるレースゲーム(※2)と並んでTV画面に映し出されたそれは先進的なものでしたが、子供の頃の私にはピンときません。
なぜかというと、左右にある棒が自分と敵、真ん中で動く■が玉。これをお互い打ち合うテニスゲーム──
──これが、テニス?
いまでこそ、これがテニスコートを上から見た図で真ん中の点線がネット、長方形がラケットをあらわす物……と理解できますが、想像力の豊かだった子供の私でも情報量が少なすぎてわけがわかりません。
ちなみにおそらく1プレイ100円~200円だったと思いますが、その時はお金を持っていなかったので遊ぶことなく、ただ貪るように眺めていただけでした。
ただ子供心に何かが引っかかったのか、後に親に猛烈におねだりして『テレビゲーム15』(※3)という据え置きテレビゲーム機が我が家にやってきます。
このゲーム機は15種類のゲームが遊べるというものでしたが内容はどれも上記の『ポン(PONG)』の亜流で、やはりピンときません。
それに基本的に一人で遊んでも面白くない……対戦しても「ピッ」「ブー」と単調な音が出る中、無言で遊ぶことが多く、「友人達と外で遊んでいた方が楽しい」という方を選んで次第に遊ばなくなっていきました。
※1 ナムコ『シュータウェイ(1977)』だと思います。
※2 おそらく『Speedway(1969)』ですが、もしかしたら株式会社中村製作所(ナムコ)の『レーサー(1970)』かもしれません。
※3 価格は15,000円。当時はうち、裕福だったんだなぁ……。
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