庭ぐらしダイアリー　きみと海へ行けたら

今年に入ってから映画を何本か観ているが、母と観ていることが多い。
そのために、元からウォッチリストから外しているものがあった。
そこで、その外した映画をあえて観てみようと思った。

そこで観たのが、ザ・青春のアニメーション。
「きみと、波にのれたら」

なんだか猛烈に海が恋しくなる時がある。
サーフィンしているわけじゃないのに、猛烈に海を見たくなる時がある。
そんな時に、海が出てくる映画を観たくなるのかもしれないな。

舞台は千葉だそうで、昔しょっちゅう行っていた海を思い出す。

いろんな場所で海に出会ってきたけれど、
わたしは遠くから眺めてるだけでよかった。

でも、時々、波に浸かりにいく。

神奈川で出会った仲間は、水着を下に来てバイクにまたがり、毎日のように海に来ていた。
海は浄化してくれるよ！と、わたしに向かってにかっと笑いながら言う。

触発されて、わたしも同居人と一緒に海へ行き、入ってみた。

当時もらった同居人のデニム地のワンピースを着たまんま。
柄じゃないものばかりを身に纏い、
いろんなものを意味もなく背負ってがんじがらめにしていたなあ。

あの夕暮れ時の海に入った時のすっきりした感覚は今も体に残っている。
夏の少しひんやりした空気が、
遠く地平線で光るオレンジとグレーに包まれる空を、
いつの間にか真っ暗になって、
遠く花火が見えていた、あの夏の1日を。

波に乗って、どこまでも行ってみたくなる。
地平線のもっともっと向こうまで。

今年はどこか海に会えるだろうか。