醜形恐怖と爆高自己肯定力が私の中で同棲してる
今回は、私の中にある「醜形恐怖」な1面と「突き抜けるように高い自己肯定力」な1面がスイッチを切り替えるみたいに交互に変わるお話を書き殴っていきたいと思います。
まずは醜形恐怖の自分。遡ること小学生の時から、母親が醜形恐怖症だった気がします。そして母も「自分が美人」と思っている反面、他人の容姿と他人の目をかなり気にするタイプで趣味も「人間観察」、という程でした。
以前のnoteにも書きましたが、テレビを見ている時でも内容よりうつっている芸能人の容姿やスタイルに異常に敏感で、「ブス、デブ、」と他人を評価する母の近くで育ちました。他人の容姿ジャッジは芸能人だけではありません。お隣さん。街中で見かけた人など多岐にわたります。帰宅するなり嬉々として如何に「発見した人が醜かったか」を話すのです。正直かなり気分が悪かったです。私が高校生になる頃には容姿ジャッジする母に「私はそんなこと思わないけどなあ」と弱々しくも抗議した面もありました。しかし母の容姿ジャッジは終わりませんでした。恐らく今も。
私に対する容姿ジャッジも勿論ありました。私の寝顔を見て「ブサイクすぎて好きな人出来ても目の前で寝られへんなあ笑」と言ったかと思えば、自分の服を着せて「顔ちっちゃいなあ」「何着ても似合うわ」と褒める一面も。(しかし怖いのはこの褒めちぎりはあくまで母の選んだ服を着た私のことです)
自分を美人だと思っている反面、老いを気にして「老けていくなら死んだ方がいい」等、小野小町みたいなことを言い出します。(ちょっと超訳ですね)母親は写真を嫌い、昔から写真がありません。私と一緒にうつっている写真もありません。しまっているだけかもしれませんが、私は見たことがありません。
とまあ醜形恐怖の母の元に生まれ、日常的に他人ジャッジを聞かされて毒が溜まった私も「母が醜いと言っていた人間になっている」事に恐怖を感じて、最近は醜形恐怖の兆候が出ています。
まずは体重。当時はBMIが16程でお医者さんからもよく叱られていました。ダイエットはした事ありません。母の元から離れ、パートナーと同棲してから制限されていた食事も自由になり、ストレスで食をとるのが困難だった事もなくなり、更に鬱病を患って会社を退職した事で運動量も減り、抗うつ薬の影響もあって体重が増えてしまいました。1年前くらいでしょうか、久々に会った母は「足が象みたいになってる」「手も顔もパンパン」「プロレスラーやん笑」「パートナーも結婚詐欺って思うやん(母にはカム済で一瞬だけ母とパートナーが会ったんですが目の前で言われました。)」と容姿いじり。堪えました。なぜなら今もこうして引っかかっていますからね。
次は顔。パートナーと過ごす前からも顔はいい方だと自信がありましたが、パートナーと出会ってから毎日毎分毎秒「可愛い」「美人」「ド好み」「運命」の嵐。こんなお姫様扱いを毎日受けて私の自己肯定力がバキバキに上がり水を得た魚状態。よく2人で沢山ツーショットを撮るのですが過去の物と今の写真を見比べたらまるで表情の柔らかさ、幸せさが違います。太ってしまった私に対してもパートナーは一切変わらない愛情をくれました。なんなら今の方が幸せそうで昔よりも更に好きと言ってくれます。パートナーのお陰でバキバキに無敵状態の自己肯定力。私は可愛いのよ、と堂々と街を闊歩します。しかし何かをきっかけに、突然魔法が解けた様になり動揺します。最近なんて特にそうなのですが、コロナ禍も徐々におさまり、街中でマスクをしていない人も増えてきました。コロナ禍でマスクを強いられた世界から、突然見えていなかった人々の顔がはっきり見えて私は怯んでしまいます。「マスクを外したら残念な顔だ……」「マスク外してる人程残念な顔だ……」と、母のように「他人ジャッジ」をしている自分がいたのです。私は他人ジャッジをした所でその場でパートナーに言ったりしませんが、「私もマスクを外したら残念と誰かから思われるんじゃないか?」と途端に他人の目が気になります。実際は他人なんてそんな周りを見てる訳では無いのに。自意識が過剰になりマスクをとるのが怖くなります。私は身体に熱がこもりやすく、運動不足も相まって疲れやすく、マスクをしていると更に暑くて顔がビックリするくらい熱く、真っ赤になります。「外だしマスク外していいんだよ」とパートナーが優しく言ってくれても「嫌だ」の一点張り。「残念な顔」だと思われたくないのです。美意識なんて人それぞれですし、万人にどれだけうける顔でも100%人類全てが好む顔なんてありません。しかし、見えない、存在するかも不明な他人の目を気にしてどれだけ熱くてつらくてもマスクを外すのが怖い自分がいます。どうか、いつでも自信満々でガチガチにして他人なんかどうでもいい私を目指していきたい。
そして体型も。学生時代はトッポと揶揄され、BMIは16。当時身長が170cmに対し体重は45kg程でした。今ではすっかり崩れてしまい、身長は5cm伸びたものの体重もしっかり増えました。着れていた服が軒並み入らなくなっていき、大きいサイズの服を1から買っています。「痩せていたらサマになるんだろうなあ」という服もお気に入りだったものは一旦クローゼットに眠らせています。いつか着れる日がくるまで……くるのでしょうか。体の様々な部位にお肉がついてしまったのですが、お腹がぽっこりと出ているのが1番気になります。これのせいで太って見えるのが加速します。
以前、友達たちとパートナーで遊びに行く約束をしていた事があります。友達たちは大好きです。しかしどうしても「行きたい!」と心から思えない理由がありました。それは、太っている私をまだ見せたことなかったからどう思われるか怖かったんです。学生時代は本当にガリガリでネタにもされました。(私自身イジられて楽しかったです)。そんな私の体型が崩れているのを目の当たりにしたら、どう思われるだろう、とただただ恐怖でした。友達はそんなこと一切気にしない子達なのは分かっています。気にしているのは私だけ。でも過去と比較されるのが怖くて、私の姿がどう見えるか怖くて、当日は動けなくて私だけ欠席する事になるのでした。満足に友達に会うことも出来ない。鎖で身体中が雁字搦めにされた感覚。身体が醜くて、つらい。母が散々馬鹿にしてきた「デブ」に今私はなっている。
なら痩せれば?という話ですよね。その通りです。しかし私はまず外出が困難です。例え楽しい遊びでもデートでも行けなくなってしまう事があります。パートナーが散歩をしているので一緒に行きたいのですが、歩くのが苦手でなかなか重い腰が上がりません。ジムは一瞬通ってましたがその一瞬で頑張りすぎて燃え尽きました。家で出来る筋トレも、一時期1ヶ月続いたのですがまた燃え尽きです。甘えだと言われてもその通りすぎてぐぅの音も出ません。
なら出来ることからしよう、とまず食事を見直してみました。自炊していたのですが、カロリーが高いものばかり無意識に作っていた私。更に身体が動かずやっと作った食事をとるのが深夜、と負の連鎖。そこで「宅食」をパートナーが提案してくれました。自炊の手間も省け、栄養も考えられていて空いた時間を自由に使える。画期的でした。おかげで実際にゆっくりですが体重が少し減りました。嬉しかったです。この調子で散歩出来るようになりたい……と以前のnoteでも言いましたね。ハードル高いなあ……。
お次は自己肯定力爆高な自分。
前述の通り、パートナーから毎日浴びるように愛や私自身だったり容姿について熱い褒め言葉を貰っていて、実際鏡を見るとあら?可愛い、なんて思えちゃうことが増えました。体重こそ増えたものの身長が元々高く、街中では私より背が高い人も少なく颯爽と歩くのが気持ちいいです。実家にいた時通っていた美容師さんは「似合う服が少なくなるから」とか「髪が痛むから」という理由で派手髪をさせてくれませんでした。そもそも会社勤めだったのもあって無難な茶髪でしたが、パートナーと同棲して退職して街中の美容院に行くと憧れのブリーチデビューをし、髪の色も色んな色に染めてみました。金髪、白金、赤、ピンク、紫、ミルクティー……メッシュもいれたりしました。我ながらどれも似合うなあって思ったし、美容師さん達もお世辞だったとしても毎回大絶賛してくれています。美容院が終わった時毎回パートナーが迎えに来てくれるのですが、「めちゃくちゃいい!可愛いね」って驚いてから噛み締めるように言ってくれます。自撮りもぱしゃぱしゃ。太ってしまう前は考え無しにカメラを自分に向けて撮った写真でもめちゃくちゃ映えていましたが、今は太ってしまっている為なかなか映える自撮りが難しいのが難点です。パートナーはどれも可愛いと言ってくれますが……!
お化粧も楽しいです。元々痩せていた頃で会社勤めの時からもバッチリ化粧の武装をし仕事に励んでいました。会社にメンタルを壊された時は化粧をする元気が無くなってしまいましたが、退職して今はお化粧がまた楽しい。会社勤めの頃は母がクリスマスプレゼントでくれたDiorのブラウンのアイシャドウパレットと赤いリップ。私、真っ赤なリップが大好きなんです。会社では薄くつけていったんですが、窓口のお客様対応じゃない事務職なのに化粧っ気がない先輩から「唇濃くない?」と言われました。うるせー!!!と思いながら「そうですか?」とにっこり。
今は主にDiorに信頼を置いていますが他のデパコスにも手を出したりしてます。プチプラコスメも可愛いし最近新しいの買いました。これがまた私に似合ってて……!お化粧ってこんな楽しいんだ〜!と、今日はどの子を使おうかなとか悩む時間も楽しいです。パーソナルカラー診断にも行ってみたいのですが、なかなか行く機会がなく……きっと良い経験になるんだろうけど、今の私は私の好きな色をいろいろ使いたいので暫くは縁がなさそう。でもお化粧もっと上手くなりたい。
そして実家では手を出したことがなかった柄物の服がめちゃくちゃ好きになり愛用。柄物が似合う自分も好き。パートナーとお揃いもしたりして楽しいし幸せです。身体をもうちょっと絞ってパンツを履きたい。普段なかなかパンツを履かないので、履いたらパートナーが大喜びしてくれるんです。私も自分でかっこいいと思う。
こうやって醜形恐怖と爆高自己肯定力が同棲している自分。半々ぐらいの割合で存在しているんですが、スイッチが入ると醜形恐怖によって真っ黒になってしまう私の頭の中。太っている事が本当にコンプレックスです。醜形恐怖については小さい頃からの家庭環境も原因だと思うのでなかなか根っこから抜くのはすぐには難しそうです。それでも、パートナーが育ててくれた爆高自己肯定力を味方につけて醜形恐怖を克服し、いつでもどんなときも自信満々な私になりたいです。だって私はこんなにも素敵だから。ではでは。
にわチャンのお庭