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真冬のウィーン旅行記 1日目(後半)

前回の続き

券売機でトラム・地下鉄乗り放題きっぷを買おうとしたらきっぷ本体が出てこないアクシデントに見舞われた。
地球の歩き方に助けられて何とかきっぷの購入に成功!いざ街歩き開始!


オペラ座からシュテファン大聖堂へ

Operという駅でトラムを降りる。アナウンスは「オーパー」と言っていたが、たぶんオペラ座前みたいな意味なのだと思う。
似たような建物が多くてオペラ座がどれかすぐには分からなかった。夫が「あの騎馬像があるとこ、あれじゃない?」と見つけてくれた。
観光名所まで来れたことでテンションが上がる。やっとウィーンに来たって実感がわいてきた!
オペラ座からシュテファン大聖堂までは歩いて行ける距離らしい。もう日が落ちて空はすっかり暗いけど、街は電飾でキラッキラにライトアップされてすごく明るい。夫は地球の歩き方の地図ページと見比べながらカフェザッハーを探している。あわよくば本場のザッハトルテを実食を狙っていたらしいが、見つけたカフェザッハーはものすごい行列だった。こんなところ並んでられるか!俺たちはシュテファン大聖堂に向かう!

ホテルザッハー(カフェザッハー)
写真だけ撮らせてもらった
にぎわうクリスマスマーケット

シュテファン大聖堂前ではクリスマスマーケットが開催されている。小さなお店がたくさん並んで、赤いマグカップでホットワインを飲んでいる人がたくさんいた。
明日、日本人ガイドさんによるクリスマスマーケットツアーに参加する予定なので、ガイドさんに解説してもらいながらいろいろ買ったり飲み食いできるだろうと今日は何も買わずに見るだけにした。

ゴテゴテだ〜!!

シュテファン大聖堂といえばこの装飾されまくったツノの塔!山田五郎さんのYouTubeで勉強したゴシック建築の特徴を目の当たりにしてはしゃぐ我々。これ、進研ゼミで見たやつだ!状態。

新たな目的地

シュテファン大聖堂まで来て、とりあえずの街歩き欲が満たされたところで次の目的地を決めた。
日本大使館。
ドイツ語はおろか英語もままならない私たちでは、有事があったときに対応しきれない。テロが起きないとは限らないので、もしもに備えて日本大使館までの道を歩いておこうと出発前から話していた。
グーグルマップさんに頼りながら日本大使館を目指す。
最初は寄り道したり気ままに歩いていたのだが、ウィーン到着でハイになっていた熱が落ち着いてくると移動の疲れが表に出てくる。それに、なんせ寒い。
暖を取るために適当なカフェに入ろうと夫に提案し、目についたカフェに入ることにした。
中はたくさんのお客さんで、ほとんどテーブルが埋まっているように見えた。
店員さんもこちらに気づいていないようで、向こうからは声をかけてくれない。店員さんに気づいてもらえるまで待ったほうがいいのか、作法が分からずもじもじしてしまう。
こちらからアクションを起こさないと何も始まらなさそうなので、思い切って店の奥のカウンターまで行って、トゥーパーソン、オッケー?と聞いてみた。残念ながら満席らしい。空きテーブルがなさそうなのは薄々分かっていたし、日本なら待機用のいすもあるけど、ここにはなさそう。しょんぼりと店を後にする。
日が落ちて冷え込んでくるなか、土地勘のない場所をぐるぐる歩くのは2人でいてもだんだん心細くなってくる。途中、クリスマスマーケットを開催している広場を見つけたが、「明日ガイドさんに教えてもらえるやろうし…」とスルーした。寒さのせいで消極的になってきている。

安心しろ私、のちにここには何回も来る

クリスマスマーケットの道を挟んだお向かいのお店に、気になる看板を見つけた。
「世界はほしいものにあふれてる」というNHKの番組で出てたかもしれないお店な気がする。出発前にネットで調べてインスタだけフォローしたところだ。暖を取らせてもらいがてら、お店の中を見せてもらった。中にはバースデーカードや革小物の雑貨と一緒に年代物のレジスターが置かれていた。このお店、もしかして現金が使えない…?
結局何も買わず店を出たが、暖房のおかげで体が温まって少し気分が上向きになる。寒いのはつらい。

ずっとGoogleマップの画面を見ていた夫が、「ここ、カフェツェントラルの近くかも!」と言い出した。地球の歩き方にも載っている有名なお店で、夫は出発前から行ってみたいと思っていたところらしい。Googleマップが指し示すカフェツェントラルの建物の前まで行ってみると、行列らしき影はない。すぐにお店に入れるかもしれないと期待してドアを開けてみるが、中はどう見てもカフェっぽくない見た目だった。
中に3人ほど人がいて、英語で何事か話しかけられる。私は全く聞き取れなかったが、夫いわくこのスペースはイベント中で、もう今日は終わりということらしい。つまり関係者以外立ち入り禁止ということだろう。ごめんなさい…とそそくさと出た。
いったん外に出て、建物沿いに角を曲がるとそこでやっとカフェツェントラルの入口があった。しかも長々と並ぶ人の列つき。
これに並ぶ元気はない。私たちは日本大使館の確認を最優先することにした。

シュテファン大聖堂あたりのにぎやかな通りとは違い、大使館の周りはひっそりしている。なるべく暗い道を避けて、やっと日の丸を見つけたときは心底ホッとした。

あったどー!!


ただ、Googleマップにひたすら従ってたどり着いてしまったので、いざ有事のときにもう一度来れるか自信はない。本末転倒。

トラムの乗り方が分からない

日本大使館前から歩いてすぐの位置にトラム乗り場がある。ホテルまで帰るにはオペラ座前まで行って乗り換えないといけないらしい。この駅にはいくつもの路線が乗り入れていて、自分たちが乗るべきトラムがどれか見つけ出すにも一苦労だった。
しかも、停車場所がよく分からない。日本の電車にあるような、〇〇方面こちらみたいな表示は見つからない。
目当てのトラムが来たが、ドアがあかない。開けるボタンらしきものを押してみても、反応がない。
どうやって乗ればいいの??
さっき乗ったときは他の人の後ろにくっついてしれっと乗れたけど、今私たちの前には誰にもいない。しかもさっきと違ってレトロなタイプな車両だった。ドアを開けられないまま、発車してしまった。
その後、私たちが乗れなかったトラムは目的地とは反対方向へ行く車両だったということがわかり、慌てて本来の方向へ向かう乗り場を探してちゃんと乗ることができた。

トラムの乗り場が分からない

オペラ座前じゃなくて、ブルク劇場前でも乗り換えられるらしいということで、ブルク劇場前で降りてみた。例によってブルク劇場がどれかパッと見では分からないが、代わりにめちゃくちゃかっこいい建造物が目の前にあった。

ドドン!

オーストリア国会議事堂!
古代ギリシャの神殿を思わせる円柱に女神アテナの像がライトアップされてめっっちゃかっこいい。寒さと疲れも忘れて写真タイムが始まる。

目当てのトラムが来たら乗ったらええしな!と一周回って楽観的になっていた私たちだが、次第に何かがおかしいことに気づいた。
乗りたいトラム全然来ない。てか、何分後に何番トラムが来ますっていう電光表示板もなくない?
乗り場が違うところにあるのではと思い当たり、トラム乗り場探しの旅が始まった。えーん、全然ホテルに帰れないよう。
国会議事堂前を通り過ぎると大きな通り沿いにそれらしき乗り場を見つけた。今度こそ前の人に続いてトラムに乗り込み、私たちは始まりの駅に戻ってきたのだった。
ホテルの部屋に帰ってきて、うっかりベッドに寝転んだらもう夢の中だった。
ホテルに戻る前に、チェーン店ぽいパン屋さんでパンを買ったのだが、私が値落ちしてしまったために夫は1人でパンを食べるはめになっていた。ごめんよ、、

ひとりでも写真撮影は欠かさない夫

初日(しかも到着してからだから半日)なのに密度の濃い日だった。外国で道も分からずウロウロするという、ある意味旅の醍醐味が詰まった日だったと言えなくもない。
明日はクリスマスマーケットに行くよ!

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