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鶏と兎と、はたまた蛙

どうも、にらです。


妻が仕事を終えて帰ってきた。
「話題と言えばコレ!」というものはないが、今日は食べ物の話だった。
幸いなのかはわからないが、互いに料理には明るいため話は盛り上がる。

その中で淡白な肉の話になる。
そう、それがタイトル。日本人的には抵抗のあるものが二つもあるため、そういった方はここで退散してほしい。


エビの種類の違いによる味と香りの変化について話していて、そこから肉の話になった。
妻は最初、鶏も兎も蛙もそれほど変わらないという意見だった。
私はそう思わないため、反論。


日本では兎と蛙を食べる文化が一般的ではないことが悔やまれる。
私は鶏よりもその二つが好きだ。

蛙は適度な弾力と味わい深いテイストが癖になる。揚げ物が絶妙に合う。
兎は部位によるが、煮込みで食べると兎のポテンシャルがわかるかもしれない。
いずれにせよ、鶏では出せない味。


と、言ったところで鶏のフォローもしよう。
一般的に売られている鶏はブロイラーという品種で。いわゆる、若くして食べられるように改良された……いわば、人間のエゴにより生み出された哀しき食べ物。それにより、味がどうとか言う前に、肉質が柔らかい状態で出荷されてしまう。つまるところ、3番の理由がそれ。
銘柄鶏や地鶏と言われるものであれば、3番なんてものではない。よく耳にする、名古屋コーチンなんて味が濃くて噛み応えがあり、素晴らしい。
香川の有名な一鶴というお店では、なんといっても親鳥の美味しさたるや……。そう、ヒナでは出せない味がそこにある。
ブロイラーでなければ、鶏も十分に美味しい。のだけれど、一般家庭でそれ以外が食卓を囲むことは、まず、ない。

ということで、兎と蛙には勝てない。


そんなことを言っていても、残念ながら日本では兎も蛙もなかなか手に入らない。悲しいものである。
自分がフランス人やイタリア人だったらどれだけよかっただろうと何度思ったことか。それほどまでに素晴らしい味のする食材。なので、食べたことがない人は、是非一度食べてみて欲しい。


と、そんな熱量で妻と話す。
妻も確かにな……と同意してくれた模様。ただ、やはり日本ではなかなか手に入らないため、台所のまな板の上に乗るのは今日もブロイラー。
ブロイラーが悪いわけではない。ブロイラーにはブロイラーの良さがある。骨付きの丸焼きにすると、素晴らしいほどの肉の柔らかさと味わいを兼ね備えたパーティー料理になるのは言わずもがな。

そんなことを思えど、そもそも妻は鶏がそんなに好きではないため、あまり買ってこないという本末転倒な食卓になる私でした。
私はというと、鶏もも肉をシンプルに塩コショウで焼いただけのものが大好きです。欲を言えば、骨つきのまま焼きたい。バターとオリーブオイルという悪魔的な組み合わせで。


料理からは離れてしまったけれど、変わらず美味しい物は自宅で作っていきたいものだなぁ。そういった料理をふるまう機会が、どこかで出来ますように。あぁ、コロナよ、共に行こうぞ。


それでは、また次回。

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