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文字の森に入っていく時 自分の居場所が自然と決まる そこから氷の上をなめらかに滑るように 奥へと向かえる森は 頁を捲るリズムも安定している この森のリズムは 定期的に休止音符があり リピートする時に その休止音符を拾っていくのが 私には居心地が良かった
いつもそこにあったのはなぜなのか。改めてよく見ると、それは静寂の素粒子が集まり、その素粒子たちが触れあう時に波動が生まれて空間になり、揺蕩う音が溢れ満ちていた。私を包み込んで自然にただ寄り添ってくれていた。 そして誰かや何かに寄り添いながら、その大きな静寂の空間の中にいる、彼の孤独も見えた気がした。