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ふたつのこころ

にこ毛のちいさな頭を
あずけているこねこのこころ
温かな甘えている
甘えられていること

無価値であろうとする
そして
貶めるものたちよ
怯えなくてもいい
甘えはともにあるものだから

ふたつのこころがある
もうはじまっている
そして
どうしても止められないから
動いているのだ
いのちとはいつも
相手を求めること

きっと
ずっと
自分らしさよりも
そこにあるのは
等しさに近いほどの
温かさを乞うこころと
眩しさへの希求

夏が近づいて
雲は輝き
風は強く吹き
新しさという中へ
飛び込んで行くあなたへ

忘れないでほしい
空が雲を生むよりも
海が青空を映すよりも
夕暮れが星を呼ぶよりも
確かなことがあることを

みえないこころが
惹かれあっていること
思うよりも速く
こころは流れ込んでいく
流星よりも速く
こころたちの空を
やさしさは駆ける
みなを繋ぎ合うために
弱さはあるのだから