ただただ寒い、ただただただ寒い
(筆者注・以下の文章は書いてみたけど面白くなりませんでした。フリとかじゃなくて本当に面白くないです。でも自分の承認欲求のためにアップします。)
寒い。一日中寒い。一日中山道(いちにちじゅうやまみち)。
家の近所にむかしドラッグストアがあったが、妙にだだっ広く天井が高かった。すぐ近くだったので重宝していたが、なくなってしまい今はどうなったんだっけ? 忘れてしまった。
スーパーマーケットがそのそばにあったが、数年前にリニューアルして業務スーパーになった。業務スーパーとそうでないスーパーとの違いはよく知らないが、弁当やお惣菜のレベルは格段に落ち、自分にとってはひんぱんに行く場所ではなくなってしまった。
家の周囲がどんどん閑散として行く。住宅街のはずだったが一軒家が次々に取り壊され、マンションになっていった。
明け方に松屋で牛丼が食べたくなった。寒い中、自転車で行ったら閉まっていた。1月いっぱい、午前9時からの営業だという張り紙がしてあった。
店内にはだれもいなかったが、なんかオレンジ色の薄明りみたいのが点いており、それが外側から見えてよけいさびしく感じた。
近所にあった交番はずいぶん前になくなり、三十年近く前に父親が入院して亡くなった大病院も移転した。その場所には今、何に利用するのかまだわからないビルの建設中である。
その向かいにあるハンバーガーショップのチェーン店は、もともと老夫婦のやっている本屋だった。自分は80年代に、そこで張り出されるマンガの新刊の表をチェックしてマンガを買っていた。
現在だと、立地的にも規模的にもとうていやっていけないレベルの店だった。むかしはそれでも商売になったらしい。周囲の本屋は、自分が子供の頃には5、6軒あったが、今は2軒しかない。
その本屋ができるさらに前、70年代にはそこは個人経営のハンバーガーショップだった。そこでハンバーガーとフライドチキンを売っていた。
もはや「個人経営のバーガーショップ」というと、それなりのクォリティのバーガーを出す店と決まっているが、70年代には「ファストフード店風の、個人経営のバーガー屋」がまだ成り立っていたのだ。
ちなみにそこから数分歩くと、シャッターが閉まったままになっている「個人経営のホットドッグ屋」がある。いつ開店していつ閉店したのか知らないし、地方都市にはよくあることかもしれないが、東京でそういう店(もしくは店の跡)を見かけると、滅多に感じないノスタルジーを感じる。
個人がポップな店を出せた時代。
オシャレな個人経営のカフェなどは今もたくさんあるだろうが、「大量生産、大量消費風で、なおかつ個人経営の店」は東京にはもうあまりできない。
ちなみに70年代後半あたりから80年代くらいまでは、少女マンガから飛び出して来たような外観の美容室などがけっこうあった。それは完全に「少女マンガに出てくるような美容室をつくりたい!」という欲望からつくられたものと思う。
80年代はまだ個人でも「カフェ」ではなく純喫茶を、やる気があればやれる時代だった。今、重宝がられている昭和レトロな喫茶店は、80年代にはとくに懐かしがられることもなく、普通に存在していた。
「タッチ」とか「キャッツ・アイ」とか「ついでにとんちんかん」とかにキャラクターの経営する喫茶店がよく出てくるのも、世相を反映している。
ところで、80年代よりひと昔前の「秘密戦隊ゴレンジャー」のアジトが喫茶店ではなく「スナック」なのは、大人向けの映画から子供番組へと当時ありがちな設定を踏襲したからだと思われる。
子供の頃、「スナック」って何なのかよくわからんかったもんな。
で、子供たちの「たまり場」は喫茶店がなくなったことでアニメなどでは「喫茶店」から「部室」に移行した。たまり場が部室になってしまうと、密室化して大人が介入できなくなる。まあ顧問の先生とか出てくるときあるけど。
しかしまあ、親でも先生でもない「斜めの存在」である、うさんくさい喫茶店のマスターやよくわからないおじさんなどは、アニメやマンガの中の話にしても、子供たちのライフスタイルに介在できなくなった。
最近アニメ観てないので、そういう「変なおじさん」で大人気キャラとかいるかもしれませんけどね。
では人類滅亡。
おしまい
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