短編小説 哀しきピエロ

ピザ、頼もうピザ。
30分以内に届かなかったらタダなんだって!
「もしもーし」
「はい、こちらピザードミラノです」
「ピザお願いします」
「はい。では『ピザ』って100回言ってください」
「え?」
「いちおう規則になっておりますので。100回言ってください!」
「ピザ、ピザ、ピザ……」
(数分経過)
「100回言いました」
「警察だ!」
ドアを開けて、警察乱入。
「『ピザって100回言ってはいけない罪』で逮捕する!」
「えっ!?」
「知らなかったのか。今は1984年で、ディストピアなのでこういうヒドい法律がまかりとおっているんだ!」
「そ、そんな……」
「とにかく逮捕する!」
「待て!!」
「そ、その声は……」
「哀しきピエロ!!」

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208字
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