すぐやめた会社(おれはぜんぜん悪くない)
もう「いやすぎて封印していたこと」も、いろいろと書いていこうと思う。
ネットに書くことも、いつも同じことの繰り返しになっちゃうからね。
30年近く前、自分が試用期間だけ在籍していた会社があった。
めちゃくちゃな辞め方をして、いやな思い出しかなかったので、忘れよう忘れようと思ったら、本当に、社名も忘れたし、どこにあるのかも忘れてしまった(笑)。
家に、資料的なものもひとつも残っていない。
そこは、「部長」というリーダー的な人と、嘱託みたいなおじいちゃんと、女性二人がやっていた。
おそらく、滅多にオフィスにやってこない、「部長」の上にさらに偉い人がいたのだろうが、試用期間中に辞めたので会っていない。
前の会社で精神的にボロボロになって、次こそはと思って入った会社だったが、私の感覚からすると、気絶するほど忙しかった。
他にもっと忙しいところはいくらでもあると思いますけどね。
そんなことはわかってますよ。
ふざけるな。
やんのか?
朝の9時から終電まで働き、メシも出前で取っていたので、数か月間、太陽を見ることがなかった。
土日まで仕事で、ときどき携帯からこっそり友人に電話して気晴らししていたのだが、その友人からも「仕事中に逃避行で電話をかけてくるやつ」とバカにされた。
女性二人は、リーダー的な女性と、その人に常に追随する無口な女性のコンビだった。
リーダーの方が仕事ができて、部長やおじいちゃんをまじえたメシ時には「海外旅行でいくら安く行けた」、「海外旅行で年齢より若く見られた」という話をずっとしていた。
「バカだな、この女」と思っていたが、黙っていた。
当然、この女性二人が私に心を開くことはなかった。
(ここで「私がバカにしていたのが相手にわかっていたのだろう」とか聞いた風なことをぬかすヤツがいると思うが、お前は自分で自分にフグ毒を注射して死になさい。)
そのうち、ただでさえ忙しいところにめちゃくちゃに忙しい案件が入ってきて、私は頭がおかしくなって「飛んだ」。
「ここはもうムリ」と思った。
その前の会社を、電話で退職を申し出て荷物もぜんぶ会社に置いたまま辞める、という辞め方をしたので、「今回はキッチリしよう」と思い、長らくほったらかしにしていたが、「辞める」と電話して、会社に最後の挨拶に出向いた。
部長、女性二人は当然、激怒。
「何しに来たんだ」という顔をしていた。
ただし、その怒りを私にぶつけることはない。
無視。
まあ当然かと思う。
いつもにこやかだったおじいちゃん社員も、まるで指名手配犯を観るような目つきで私を観た。
しかし、私は自分がまったく悪いとは思っていない。
「こんな会社つぶれればいい」と思っていたが、社名がどうしても思い出せないので、ネットでつぶれたかどうかの検索もできない。
そもそも、給料を受け取った記憶がない。
ぜんぶ夢だったのかもしれないね!!
まあ、何にしても、興味のない人間に「思いがけず安く海外旅行に行けた」とずっと吹聴しているヤツは全員、バカである。
なぜなら、「旅行で感動したこと」をいっさい、話すことができないほど表現力がないからだ。
そんなに安く上がったのがうれしいなら、海外旅行に行かなければ旅費を丸儲けだろうが。アホか。
おしまい