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「シビル・ウォー アメリカ最後の日」、いまいちだったので泣いた(個人の感想です)2024

映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」、好きな人、賞賛している人には申し訳ないが、自分にはあまり面白いと思えなかった。

この映画の中の危機的状況は、

・経験が浅く、早く状況にコミットしたいと先走る若い女性(少女に見えるが23歳くらいか?)
・太っていて、じゅうぶんに動けない初老の男性
・途中から出てきたお調子者の男

この三人が担っていた気がする。
とくに戦場フォトグラファー志願の女性がキャラ配置として、わざとらしすぎる。なお「フォトグラファー」と書いたのは「カメラマン」と書くと「女性だからマンじゃねぇだろ」と批判が入るかもしれないので、そのように書いた。

あんなに太っていて、体調も万全ではなさそうな老齢の男性が車に同乗するのもよくわからなかった(もちろん当人の使命感からだろう。それくらいはわかっています)。

なお主演の女性がイライラして「後部座席にいるのは老人と保育園児か!!」などと言った後、若い女性に「さっきはゴメン」とか言うのもよくわからなかった。じゃあ最初から言うなよ、と素朴に思った。

途中から登場するお調子者の男たちも、よくわからない。あれではスプラッタ映画の冒頭に出てくる「状況を何もわかっていない奴ら」ではないか。

本作で話題になっている「ジェシー・プレモンス演じる、なんか狂ってる男」だが、「まあ内戦状態という設定ならこういうやつ、出てくるよね」というふうにしか思えなかった。簡単に言えば「ベタ」。
役者は魅力的だったが、この映画の設定で出て来なければウソという感じだった。

あくまで個人の感想だが、映画全体に意外性がなかった。
本作を「地獄の黙示録」と重ねる意見も多いが、私はぜんぜん違う気がする。
「シビル・ウォー」が「地獄の黙示録」となるなら、大統領を殺害した後、真の黒幕はジェシー・プレモンス演じる狂人でなければならない。

……などと長々書いた。書いた後に虚無感。

おしまい

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