テレビバラエティの瞬時の価値判断2024
テレビもコンプラがうるさくなり、バラエティ番組で、昔ならキツいツッコミを受けるところを「まあまあ、いいんじゃない?」となることも多くなった。
しかしそんなことはどうでもいい。気になるのは、たとえば「お絵描き企画」があったとする。ゲストがお題となったものを絵に描く(「ニワトリ」とか)。
で、めちゃくちゃうまい人、めちゃくちゃヘタな人、さらに無難な人はともかく、
「中の下」くらいの人の絵を、どう評価するかだ。
この価値判断は、MC(もしくは裏まわし)の瞬時の判断で決まる。
「まあまあ、よく描けてるんじゃない?」とするか、
「それはちょっと……ダメだよね」とするか。
サッカーでどっち向きにボールを蹴るのか、瞬間的に判断するのに似ている。
しかし、「どうしても番組の流れでこっちの展開に行かせたい」ということで、うまくもない絵をうまいと言ったり、そんなにヘタでもない絵を「ドヘタ」という場合もある。
そんなとき、自分は泣いてしまう。
なんでこんなことになってしまったんだ。
おれたちは、桃園の誓いをした仲だったんじゃないのか?
「生まれたときは違えども、死ぬときは一緒に」
と言って義兄弟の契りを結んだ仲間たちは、それぞれまったく別の時期に死ぬことになる。
はて、何の話をしていたのだったか?
おしまい