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小説 ボクの夏休み

長い夏期講習が終わり、やっと数日間遊べるな、と思ったら、二畳しかない狭い部屋で、サラリーマンのおじさんと同居しなければならなくなった。

七三分け、鉄ブチメガネ、青ひげ、小太りの性格悪そうなおじさんだった。

それでさんざんヒドイ目にあったのだが、最後のとどめとして、

「そのおじさんはサラリーマンじゃなかった、ただのニートだった」

ことが発覚。
さんざん社会人ぶって偉そうにして、何だったんだ、と怒りを抑えきれなかった。

おじさんは自分がニートだったことがばれると開き直り、背中に鳥の翼が生えたかと思うと、高笑いしながら青空に消えて行った。

後に取り残されたボクは、ヌルいマックシェイクをすすって涙を一粒こぼした。

おしまい

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