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ケツ丸出し老人・キュパイパー江戸川

ケツを丸出しにし続けている老人。

それが彼だ。

当人はいたってマジメ、市役所に定年まで勤めていた。
ケツを出し始めたのは、定年後。

「子供たちも独立して行ったし、趣味の一つでも持ちたいな」

と思って彼が始めたのが、「ケツ出し禅問答」である。

「ケツを出して禅問答すれば面白いのでは」

と思ったから、始めたのである。

相手がいないので、太い棒を庭に立て、それに向かって毎日、禅問答の練習をした。

しかし「禅問答」が本当は何かわからなかったし、ケツを出してもいいかどうかわからなかった(注:外でみだりにケツを出したら犯罪なのでは?)。

「禅問答」についての本を図書館に借りに行くことにしたが、その途中で豪雨に見舞われた。

ずぶ濡れになって飛び込んだ喫茶店の看板娘。

彼女に一目ぼれ。

七十歳で、妻子もいるのに、十八歳の娘に恋をしてしまったのだ。

その娘はこんなことを語った。

「キュパイパー、キュパイパーを 我に……!!!!!!」

「キュパイパーを 我に……!!!!!!」

それで老人はすべてを悟った。

「我に キュパイパーあり!!!!!」

こうして町は平和になった。

もう町を脅かしていた、

「自分をサンリオキャラだと思い込んでいる人」

はいない。

コイツは、ときどき「くぴっ!」とか「うふっ!!!」とか言う、45歳男性。

彼の奥さんは、食い逃げの常習犯だった。
この奥さんは元陸上選手だったので食い逃げの足も速かった。

「そういうことじゃないって! 言い訳にならないって!!」

すかさず、「自分をサンリオキャラだと思い込んでいる人」がこの奥さんにつっこみを入れる。

それで笑いが成立すると、夫婦で思い込んでいる。

「そういうことじゃないって! 食い逃げは犯罪だってーの!!」

しかし、周囲はドン引きだったので、この二人を「キュパイパー江戸川」が成敗した。

それが彼のオリジン・ストーリー。

それが、

彼の、

生きざまッ!!!!!!!!!!!!!!!

おぷやまーーーーー(おしまい)

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