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劇爆ノスタルジック・ミュージック3

「恋はテイク・ア・チャンス」WEST WOOD(1983年)

トヨタ・スターレットCFイメージソング。
「彼女を隣に乗せてドライブ」という歌詞は、この曲リリース以降に到来するバブル期、「トレンディ」期を準備している。
1983年10月リリース(40年前!? こわい……!!)

当時、自分は高校一年生だった。「全日本歌謡選抜」という日曜日のラジオ番組のスポンサーがトヨタで、この曲が繰り返しかかっていた。
別に大ヒットしたというわけでもなく、タイトルも覚えていなかったが、うろ覚えの歌詞だけで検索できた。インターネットっておそろしい。

何度も繰り返して書くが、1983年にはまだ、日本人はバブル期のようにハジケてはいなかった。
バブル期に横溢した「トレンディ感覚」というべきものから「物質的な豊かさ」を取り除くと、「都会的な詩情」ということになると思う。
70年代後半から80年代中盤頃までのそうした詩情はバブル期を通して「忘れ去られるべきもの」となり、なんだかよくわからないことになった。

しかし80年代的な感傷は、70年代的な「凄惨さ」を忘れ去ろうとするが忘れられない、という側面を持っていたのだ。バブルになってみんな忘れちゃったけど。

そんなことを思い出させる一曲。

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