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ざっくりこの一年ぐらいの新田

2023年4月4日
寝て起きたら会社行って新入社員研修である。
何で今さら会社員になったのかよくわからない。会社は何を考えてるんだ。ありがたいことです。

以下はそれまでのあらすじです

2021年12月末
勤めていた書店を辞めた。
本を売る仕事はとても楽しかったので未練があった。
他に本を扱う仕事ってないかな? 図書館もいいよな。などと考えていた。

2022年3月
住んでいる市で図書館職員の募集があったので応募し、面接には呼ばれたけど不採用となる。
会計年度任用職員という雇用形態について後から知る。それまで真面目に働いてた人たちも年度末に面接などの試験を受け直して採用され直すものらしい。
そっか!じゃあその中の誰かを倒せばいいんだね!次はうまくやるよ! と思う。
いろいろ間違っている。しかし間違っているのはわたしか?

2022年4月下旬
図書館司書資格の通信教育についていくつか資料を取り寄せてたうちの一つに申し込みを出した。
司書とか取って意味あるか? などと悩み倒した末、じゃあ申し込み期限ギリギリで出してみよう! 期限アウトならご縁がなかったことにしようぜ! という、バカ特有の超判断力を発揮した。
ところが大昔に卒業した学校の事務の人が丁寧に対応してくれてスムーズに卒業証明書が発行されるなどの幸運に恵まれてあっさりと期限ギリ申し込みが受理され、なんか晴れて通信教育生ライフがスタートした。

2022年5月下旬
箱いっぱいのテキストとか学習要項とかが届いた。
ダメ大学生だったときにはあまり気にしてなかったやつ、シラバスとかそういうのを読んで過ごす。
科目がいっぱいありレポートがいっぱいあり試験とオンラインスクーリングもいっぱいある。数えるのが苦手な者の世界で3以上はいっぱいである。
やれる気がしねえ…と思ったけど学費は納めちゃったし他にやりたいこともこれといって思いつかない。

2022年6月
とりあえず科目ごとにレポートを書けばいいんだね! と理解したので書く。
学習要項にはおすすめの履修順が載っていたのでそれにしたがって「生涯学習概論」から始める。
これがどういうわけかその後2022年末まで採点返ってこなかったため家族から詐欺被害を疑われるのだった。本当にどういうわけだったのかわからん。頼むよ。

2022年7月
美郷町の美術館で受付のパートを始める。半年ぶりの社会復帰。
これまた会計年度任用職員である。「それまで働いてた人のうち誰か一人を倒す」をした恐れがある、というか確実にやってる。
何故、経験がものを言うような仕事を、年単位で奪い合ったりしなきゃならんのだろう。全然わからないけどやる。
この間も自宅ではレポート書けなくて唸ったり泣いたり床を転がったりしていた。

2022年10月
腰をいわす。もう社会的に死んだと思った。
この時期のことは腰が痛かったことしか思い出せない。ぼちぼちレポート通った科目の試験も始まってたけど、評価C(クソだけどギリオッケー)食らったのも腰痛のせいです。受け直したい。

2022年12月
webスクーリング受けてるうちに娘が高校受験(通信制高校の早期エントリーのやつ)を済ませて合格していた。
娘は通信行くのが良いと思うしそうなるだろうなーと思ったのも、自分が通信教育を受けてみることにした理由のひとつだったことを急に思い出した。親の背中を見て育ってほしい、みたいなやつ? 
しかし実際にはこの当時のわたしはほぼ毎日「レポート書きたくなーい」「試験やだー」「スクーリング面倒いーー」のいずれかのセリフを繰り出しながら床を転がっており、娘はとっとと受験をクリアしていたのだ。どっちが育つべきなのかは明らかである。

2023年1月
めでたく年が明けたが3月に試験を受けるためのレポートの締め切りが迫っており、元旦に遊びにきてくれた親戚一家を放置してレポート作業していた。
もっと早めにやっとけばそんなことにはならなくて紅白も見れたし甥姪とも遊べたのである。すたみな太郎に皆で行くときだけノコノコついてったので、完全に「正月だけ現れる親戚の変な人」のポジションを得たと思った。
レポートは本当にギリで、大町郵便局の窓口の人が眉をひそめてたので速達で出した。

2023年2月中旬
就活しようと思った。
司書資格が取れるかどうかはこの時点で不透明(常にレポートや試験の提出状況および内容がアウトの可能性を持っていた)だけど、まあせっかく勉強してきたし図書館職員の募集に片端から応募しよ。ちょっと遠い所もあるけど通勤圏の限界にチャレンジしよ。何故わたしの発想はいつもギリギリを指向するのか。この記事だけで何回「ギリ」って言うつもりなのか。
とまれ就活しようと思ったその時すでに美郷町の図書館職員の募集は終了していた。同じ自治体の美術館のパートやってて、面接とか勤務中の会話とかで「司書の通信教育やってまして〜」と言い続けてたのに、募集のことを誰にも知らされないまま締め切られてた。
いろいろ考えて、自分の人間としてのレベルが低いのだろうと結論づけ、他の自治体の募集はまめにチェックしよ…ってなった。嫌われてるぐらいで傷つく年齢ではないのだ。泣いてないです。

2023年2月下旬
横手市・大仙市・湯沢市の図書館職員の募集に応募書類を提出する。
応募自体はいくらでもやるけどいちいちハロワを通すことにすごい疲労があった。詳しく書かないけど本当もうハロワやだ。
書類は全て各図書館に手持ちで出した。将来の職場になるかもしれんからな…わしは本気と書いてマジだからな…というピュアな思いでやったことだった。
だったけど、マジな目線で書類出しにいった結果、心の中に悪魔が生まれてこんなことを言い出すのだった。
(この職場、雰囲気的にどう? 働きたい感じする??)
(しかも年単位入れ替え制やで)
それな…。でも他の職種で仕事探すとしてまたハロワの世話になるのも詳しく書かないけどもう本当やだ。
などと思い悩んだわたしは夜中に仕事探しのサイトを開いてしまった。YouTubeによくふざけた広告を打っているあれであった。

2023年3月初旬
湯沢市の図書館の面接を受けるために車を運転していたら電話が鳴り、内定の連絡であった。
仕事探しのインターネットサービスを通して応募した会社から。
混乱したわたしは内定を有難くお受けして湯沢市の面接は何故か前向きにがんばれる人っぽいトークで切り抜け、帰宅してから辞退の電話をかけた。横手市と大仙市からも面接に呼ばれてたけど辞退した。
これで内定がドッキリだったらうけるな…と思いながら寝た。

2023年3月中旬
ドッキリじゃなかったらしいので働き始めた。

2023年4月4日(今日)
試験とかの内容は置いといて単位は取れてるから司書資格はくれてやるわ。っていうお手紙が通信教育の学校から届いた。
受講証とアンケート返送してね、という指示も合わせて。
ああーー受講証ともお別れかー!サントリー美術館展を学生料金で見たほかに大して活用出来なかったなー!名残惜しいがサヨナラ!!と思いながら封筒に詰めた。

というわけで自分でもなんだかよくわからないうちに学生になったり美術館の受付したり就活したり、で、今は会社勤めしてます。

すべてテキトーだから明日からもどうなるかわからない。
でも今いるのは小売業の会社なので、地元の方のお目にかかることもあるかもしれないですね…
そのときは、なんかテキトーに見守っていただけるとうれしいです。

では、また。

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