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昇降口の少年に

幼い頃、小学校の昇降口にしゃがみ込んで茶色いレンガのタイルの溝に列を作って歩くアリたちを眺めていた自分。


あの時の僕は何を考えていたのだろう。


見ていた景色は思い浮かぶのに、その時の感情も心境も何も覚えていない。
夢中でアリの行列を見ていた自分の気持ちが分かれば、今の自分のことも、もう少し分かったかもしれない。

ここから何年か経てば、大学生である今の自分に見えてる景色からも感情が取り除かれてゆくのか、
だとしたらどこかに残しておこう。

今の自分の未熟な思考を、精一杯言葉で表現する。
これが誰のためになるわけでもないし、将来の自分の役にも立たないかもしれない。


ただ、もしかしたら今感じている一つ一つがとても大切な感情かもしれないから、感じたことをそのまま書き記しておく。



最初にルールを決めすぎると、未来の自分を苦しめることになりそうなので、あくまで日記感覚で気が向いた時に書き進める。
もし小説を書きたい気分になったら書いてみてもいい。


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