いじめを救うのは

1.感謝が止まらない

私には5歳の息子がいます。自分から友達に話しかけたり、意見を言ったりすることが苦手な子です。自分だけでは、友達と遊ぶことも難しいようです。妻が息子と友達との間をもちながら、遊んでくれています。妻へ感謝です。

そんな息子でもたまに一緒に遊ぼって言ってくれる子もいます。声をかけてもらえれば、自分の意見を言えないぶん、いいよというしかありません。そして、一度遊び始めてしまえば楽しく過ごせるので、こちらも安心です。本当に声をかけてくれる子への感謝がとまりません。

声をかけてもらえることは、存在を認めてくれるということです。いじめで一番つらいのは、たたかれる、無視されるといった実害よりも、誰も自分のことを気にかけてくれないということです。つまり存在を認めてくれないことです。

2.いじめの経験

私自身、いじめを受けた経験があります。部活の中でされました。親には心配させたくないからなかなか言えない。当時、友達はいなかったのでもちろんいじめについて相談などできません。休み時間は誰もいないところに行って、空ばかりながめていました。しばらくして、違うことがしたくなったと周囲には嘘をつき、部活をやめました。

部活をやめてからいじめはなくなりましたが、自信は喪失していました。誰とも話せない日々が続きます。

3.転機がおとづれる

そんなとき、一緒のクラスのKくんが声をかけてくれました。Kくんは、クラスの中心にはいませんでしたが、明るい子でした。こともあろうに暗かった私を名前で呼んでくれたのです。そして、一緒に体育のペアをつくろうって言ってくれたのです。

相手からすると何気ない一言でしたし、とくにすごいことをしたわけではありません。でも、私の存在を認識してくれたのてす。そこから、私はKくんと仲良くなろうと、Kくんが好きだったカードゲームを始めました。とにかく話しかけるきっかけをつくりたかったのです。

また、Kくんが好きなアーティストも積極的に聞いて、そのアーティストのことを調べて詳しくなりました。カードゲームとアーティストの2つでKくんに話しかける話題をつくりました。まるで、好きな女の子にすることのようにKくんと仲良くなる努力をしました。

すると、今度はKくんの周りにいる子とも少しずつ話せるようになりました。そうして、少しずつ普通の自分を取り戻していきました。本当Kくんに感謝です。

その経験から、私は同僚や子どもに声をかけるようにしています。とくに、落ち込んでいる人やなかやかうまくなじめていない人、暗めの人に頻繁に声をかけます。もしかしたら、苦しい思いをしているかもしれない。見栄をはっていても、つらいかもしれない。声を掛けてあげることでなにもかわらないかもしれない。それでも声を掛け続けたいと思います。

4.まとめ

あなたの周りにもいろんな人がいると思います。とくに大切に思っている相手にこそ、つらいことは言いにくいものです。だからこそ、声をかけてあげましょう。そのひとことで、救われる人がいるはずです。

そして、注目してほしいのはお子さんです。子どもっていろんな子に声をかけるのが平気です。機嫌悪いパパやママにも平気で声をかけて甘えます。そのことって実はものすごいことです。なごみます。

同僚、お子さん、パートナーなど、そばにいて声をかけてくれる人の素晴らしさを今一度確認してみてください。そして、できることなら身近な人に声を掛けてあげてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。何かの参考にしていただけたら幸いです。素敵な一日をお過ごしください。

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